世界大会優勝動画 | Yusaku Mochizuki (Mochi)

世界大会優勝動画



2015年7月24日に本番だった、International Jugglers Association 通称IJAジャグリング世界大会のchampion ship individual (個人総合部門)にて、ノーミスの演技を出して、優勝しました。




今年はカナダケベックシティで開催され、沢山の方々に見て頂きました。モントリオール(カナダ)に本部があるcirque du soleil関係の方もいらっしゃいました。

今年で68回目になるIJA。

実は昨年も出場してましたが、本番中最後の最後の大技、4個のディアボロを同時に回す技を成功することができませんでした。

そしてこの技への挑戦の為、結果時間オーバーしてしまい2位となりました。

審査員の方からは「最後の技を挑戦しなければ優勝していたのに。」とも言われました。



僕はあの日以来、ずっと4個にこだわり続けてきました。

どのショーでも4個に挑戦できるときは常に挑戦し続けてきました。


ただ、本来僕はナンバース(と言われる数を増やすディアボロの技の種類)は好きでもなく、得意でもありません。

僕が好きなディアボロは表現の幅が広く、ダンスのように動き回ることができる1個のみを使用する1ディアボロです。

どうしても数が増えれば増える程、動きは制限されてしまいます。

正直3つも4つも、そんなに違って見えないかもしれません。



それでも僕は、今年4個にこだわりたかったのです。

なぜならば完璧に決めれば優勝できると感じたからです。


それほど今年は「優勝」にこだわりたかった。



僕はこれまで一度も優勝や満点をとってことがありませんでした。

中学の頃から、一番の目標をとることができず、常に2番を手に入れる。そんな人生でした。

それでもいいだろうと思っていた自分もおりました。順位ではないと。

ですが、やはり今年は自分自身へけじめをつけたいとずっと思っておりまして、優勝が欲しかったのです。



そして優勝させてくれたら、僕にしかできないことをしていきますと祈って、本番に臨みました。



会場の状況について

決勝前日より感じた事ですが、天井がとても低く、5mもないと聞いておりました。

ジャグリング世界大会はトスジャグリングと呼ばれる投げるジャグリング(主にクラブやボールやリング)など、やシガーボックス、デビルスティックなどが混合の大会です。

その中でも特にディアボロは高さが必要であり、しかも今回の演技は特に演技中盤の3ハイトス、4ハイトスが要です。





通常5mという高さでは世界中のどのプレーヤーでも不可能だと思います。


シルクドソレイユでソロのディアボロの演目を持ち、ギネス記録を持っているプレーヤーでもステージでは挑戦できませんでした。


会場側からは、演技を客席側で行ったらどうだろうか?と言われたのですが、観客にもリスクがあり、さすがにそれはないだろうと断念しました。

4ディアボロハイトス(4個のディアボロを同時に投げる技)は、去年の同大会で果たせなかった自分への課題です。


僕は、ステージ上の照明をつっているバトンとバトンの間をすり抜けて飛ばし、高さを稼ぐ必要がありました。

リハではなかなか成功しなかったのですが、本番、奇跡がおきたと思ってます。


つい叫んでしまいました笑



映像で見たらたったの10キャッチですが、この10キャッチは僕の人生を変える10キャッチです。




そしてそれ以上に今回は世界観やコンセプトにこだわりました。

台湾の国際大会でも優勝を頂き、雑技の先生よりお褒めのお言葉を頂きましたが、


はじめて技術だけでなく表現で勝てた優勝でした。


13歳よりジャグリングを本格的に始め、大道芸ワールドカップin静岡を見て育ち、技術や経歴ではなく、ずっとオリジナリティを探し続けてきた結果がようやく出たと思ってます。

本当に嬉しいです。



最後に、本番前までずっとずっと沢山の方より応援のお言葉を頂き、それが僕を何度も救ってくれました。

ナチュラルにいることができたのも皆様のおかげだと心から思ってます。

そして終わった後、メールツイッターFacebookを含めおよそ1000件以上のお言葉を頂けた事もとても幸せでした。

沢山の方々に見守って頂けているんだと再確認できました。


今回の演技は世界中で出会った沢山の方々から、それぞれの時にそれぞれの場所で、経験し学んできたものがぎっしりつまった作品です。

皆さんと一緒に優勝できたと思います。

本当にありがとうございました!

もしかしたら僕が遠くに行ってしまったと思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は大会で優勝しても何も変わりません。僕はこれまでの僕と同じです。


是非今までどおり「ゆうさく!」「もっちー!」「もっちゃん!」って声を掛けて下さい!

また皆様と一緒に沢山笑いたいと思ってます。


まだまだ未熟者ですが、ご指導をよろしくお願い致します。








ようやく人生をかけてやりたいことと叶える為のスタート地点に立てました。これから頑張っていきます!!

望月ゆうさく