そば屋らしく敢えて生粉打ちと書いた
生粉打ちとは「混じりけのない粉で打つこと」
つなぎを入れないそば粉と水で打つ蕎麦のこと
そば打ちの練習をし始めた頃はつなぎの小麦粉を1割入れていた
はっきり商品になる代物ではなかったが毎日練習していた
練習しても満足のいく長さになってくれない
やはり水回しなんだろうなと思いながら練習をしていた
そんな時、注文していたそば粉とは違うそば粉が届いた
石臼碾のそば粉をではなくロールひきのそばだった
業者さんに苦情を言うと即日に石臼碾のそば粉が送ってもらうことにした
そして間違いのロールひきのそば粉は処分してくれと言われた
それではと遊びのつもりで生粉打ちをやってみた
そしたら…1割のつなぎの入ったそば粉とほぼ同じに打てたのだ
そこで気づいたのがそばが長くならないのはそば粉に問題があるのだ
常識的にもっと早くに気づかなければならないことだった
その時、友人からもらった石臼と群馬の農家にいただいた玄蕎麦があった
道具は好きなので手碾きの準備はできたいたのだ
早速に玄蕎麦を粉にした
石臼を1回転する度に数粒石臼に投入して粉にするわけ
そして碾けたそば粉を篩いで使えるそば粉にした
たぶん40メッシュくらいだったと思う
この頃はインターネットや書籍で情報はある程度あった
そしてこのそば粉でつなぎ1割でそばを打った
自分の中で商品にしてもいいなあというできあがりだった
ホッとした瞬間を今でも覚えている
次の日、それなら生粉打ちもやってみようかと打ってみた
前日のそばとほぼ同じつながり状態
これは…自家製粉と生粉打ちできるではないか!!
生粉打ちを珍重しているわけではない
生粉打ちを自慢したいわけでもないのだ
つなぎの小麦粉を見つけることができていなかった
これで探さなくても良くなった
ある意味安心したわけ
現在もあまり上手とは言えないそば打ちだが…
いつだか忘れたが二八そばを打ったことがある
残念ながら僕には二八そばは打てないと感じた
生粉打ちではないが時間的な余裕とお客様の要望があれば
変わりそばも面白いと思っている
次はあらびきそばか温かいそばについてかなあ
10回くらい書いてみます