令和6年4月から始まったNHKの連続テレビ小説「虎に翼」が大変好評とのことです。実際,ドラマでは戦後の家庭裁判所の誕生に関する興味深い話を知ることができ,現代の法曹にとっても大変勉強になることが多い作品です。ところで,先日番組の中で取りあげられていた遺産分割事件の中で,その当時の相続分について,相続人が妻と子どもである場合には,妻が3分の1を取得し,残りの3分の2を子ども達で頭割りする旨の説明が為されていました。この相続分は,その後改正され,昭和56年1月1日施行の改正民法においては,妻の取得分が2分の1,残りの2分の1を子ども達で頭割りすつことになっております。放送では,このことに触れられていなかったので念のため注意的にお知らせいたします。