★このブログをお読みになっておられる方はお仕事での出張は多いでしょうか。弁護士もかつて多かったです。民事の事件であっても法廷での審理が大原則でしたので,遠方の裁判所で審理といってもほとんど書面の交換くらいしかすることがない事件で5分で終わるような事件であっても依頼者に交通費を負担してもらって遠方まで出かけていったものです。実際,私も東京地方裁判所での5分の審理のため一日かけて飛行機で往復したこともあります。

 

★その後民事訴訟法が平成10年代に改正になり,「電話会議の方法による弁論準備手続」というのができましたので,依頼者が遠方の裁判所から訴訟を起こされたような場合であっても,裁判が双方の言い分や争点を整理する段階,すなわち法廷での証人や本人を尋問する迄の段階では,遠方の弁護士は自分の事務所と裁判所とで電話会議の方法でやりとりをすることができるようになりました。この制度のおかげで乗り物に乗っているためのような出張は大幅に減りました。

 

★そのほかの出張としては,弁護士会の行事や勉強会での主張があります。これらは,前記のように5分で終わる法廷とは異なるので実質が伴っており勉強にもなります。あるときこのようなことがありました。約20年位前に九州のある都市で非行少年の事件に関する勉強会があったのですが,その時の懇親会が市の施設であり,ちょうどO157が問題となっていたので,懇親会には名物の馬刺しがでないということがわかりました。すると,東京から来ていた一部の参加者が「俺達は馬刺しを食べにここへきたんだ!」といって公式の懇親会にはでず,自分たちでタクシーを調達して町中の料理店へ馬刺しを食べにいったのです。

 

★「出張の目的は一体何だったんだろうか。」ということにはなりますが,誰も目くじらをたてませんでした。現在まだ新型コロナウィルスが収束しておりません。早く収束してまた実のある行事や勉強会に関する出張が企画され,日々の弁護士生活にも多少なりとも変化があるようになればと思います。

 

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