★昨日(令和4年8月30日)夕刻,最高裁判所司法研修所で同期として一緒に司法修習生として過ごした地元の弁護士、元裁判官そして検察官が集まっての同期会が開かれました。私も参加を楽しみにしていましたが,司法の現状やそれを支える制度や人々のことについて会食をしながら忌憚のない意見を述べあい、約3時間程語り合って散会しました。

 

★法曹(弁護士,裁判官,検察官)になるために司法試験に合格した後に司法修習を受け,修習終了後に行われる司法修習生考試(司法試験が法曹資格を得るために1回目の試験であることから,「2回試験」といわれています。)に合格しなければなりません。そして,この試験に合格した司法修習生は,それぞれの希望に従って,弁護士,裁判官そして検察官になります。

 

★このように希望の進路に就いた後でも,機会を見つけて(例えば,同期の裁判官が赴任してきたときなど)同期の法曹が集まり,同期の修習生の消息や司法について自由に話をします(勿論,裁判所や検察庁に現に係属している事件や,弁護士同士で敵味方に分かれて交渉や裁判をしている事件についての話はしません。従って,馴れ合いなどは一切ありません)。地元ではなく同期の修習生全体でも,司法修習を終えて10年目,20年面,30年目といった節目には同期会が開かれます。

 

★このように司法修習の同期は,裁判所,検察庁そして弁護士会の枠を超えて結束が固いのです。それはなぜでしょうか,同期の修習生は,大半が司法修習生になる前段階の司法試験を受験して合格した年度が一緒であり,司法試験の短答式試験,論文式試験そして口述式試験といったハードルを同時期に乗り越えてきたことよる一体感に基づくものです。弁護士、裁判官そして検察官がその枠を超えて心置きなく自由に話せる場所があるからこそ「法曹は一つである」との理想を実現できるものであると考えます。これからも同期の繋がりを大切にしていきたいと思います。

 

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