私の職場にはオジが多い。
体感的には7割がオジな気がする。
どこからどこまでがオジか。
私自身がオジと感じる年齢が何歳かは不明であるが、なんとなく
「おじさんが多いなあ」と思いながら仕事をしている。
職員は全体で100人強いるが、若い女は5人しかいない。
ここでいう若い女の定義は20〜30代とさせていただこう。
もちろん私も含まれています。
ちなみに若いメンズも6名程度しかいない。
まさに日本の縮図、高齢化がこんな狭いコミュニティにも表れているのだ。
そんなオジまみれの職場で毎日私は働いている。
世間的におじさんと呼ばれる人たちは忌み嫌われることが多いように思う。
おじさんと聞くだけで
「🤮」
となる人もいると聞く。
だが、私はオジまみれの職場で働いているのでオジの中にも色々なオジがいるということを知っている。
私はオジをオジと一括りにはできないと本当に体感しているのだ。
十人十色。
十オジ十色。
人には個性があって、一人一人違う。
ダイバーシティの世の中では当たり前の社会通念である。
しかし、おじになった途端その通念は消える。
可哀想じゃないか。
そこで、今日はおじまみれの職場で働く私の推しオジ4人、「オジ4」を紹介する。
「オジ4」は私が日頃からよく関わるオジの中でも特に気に入っているオジたちのことだ。
オジ No,1
N川さん(仮名)
私の直属の上司、時期管理職候補
推定年齢56〜7歳
私と同じ歳の娘を含む姉妹を育て上げた優しさの塊。
私とちょうど同じ時期に娘さんが妊娠出産をし、私の育児事情も娘と重ねて配慮してくれる。
時折、孫の写真を見せてくるが、ウザさは全くなく、ナチュラルに空き時間にスッと幼児トークを挟んでくれるので育児で迷惑をかけている身としては心が楽になる。
シゴでき。仕事できない私にイラつかず、教えてくれる。
奥さんは仕事の関係で月の半分は出張らしく、長期休みは一人旅をするのが趣味。
昼ごはんはカップラーメン率高め。
マイナスポイントは
こんなお父さんが欲しかったと虚しくなるコト。。。
オジ No,2
H山さん(仮名)
私の仕事のペア
推定年齢60〜2歳
退職年齢だが、シゴできなので働かされている初老。
毎朝自分のコーヒーを淹れるついでに私のコーヒーまで淹れてくれる(美味)
平和思考が強い。反戦争意識を強く持っており、若い頃には過去に発展途上国と言われていた国や内戦があった国などへボランティア的なことをしに行っていた。
世界平和を心から願っている。話し方も口調もとても穏やかでゆっくり。
戦場カメラマンの渡部さんよりも少し早い程度。
かなりの博識で、頭が良い。某有名大学を出ているらしい。
奥さんは研究者で、子どもはいない。
ペアで仕事をすることが多いが、私の意見を尊重してくれる。
素晴らしい経験談をたくさん持っているが、多くは語らない。たまに聞くと教えてくれる。
話しているとととても勉強になる。
夢は緑色が好きなので、髪の毛を緑にしたいとのこと。
年に1.2回はアジアあたりの国へ行きお土産をくれる。
欠点としては、思想が強すぎてたまに暴走する。
オジ No,3
T島さん(仮名)
推定年齢63〜5歳
こちらも退職年齢だが、ベテランであるが故に、この人しかできない仕事があるため働かされているミドル前期高齢者。
博識。ザ・文系ヲタク男。絵画や演劇、映画、漫画、ドラマ、大好き。
アーティスティックな女性のパトロン願望あり。
少しルッキズムあり(男女ともに美形が好きらしい)
少しクセ強めだが、面白い。なんでも知ってる。特に芸術分野に関してはどんな話題を振っても濃い話をしてくれる。
が、博識なのでちゃんとした文献やわかりやすい本を貸してくれる。
たくさん本や画集、DVD等を持っているのでたくさん貸してくれる。
「借りパクすんなよー」が口癖。
俗っぽい話も好きだが、話し出すと内容が過激な時があるので管理職の目が光る。
毎日奥さんからの綺麗な手作り弁当有り。
マイナスポイントとしては、仕事でポカミスがかなり多い
あと、定時前に消える時あり。
オジ No,4
I田さん(仮名)
推定年齢50〜2歳
今は部署が違うが、以前同じ部署で働いていたオジ。
ゆるい。掴みどころがない。初めて会ったタイプの人間。
仏教を信仰している。達筆。(独学だが達筆すぎて近所で子供達に書道を教えること有り)
若ハゲ。既婚者で小学生のこどもがいる。
優しい。常に同じテンションで生きてる。
以前、同じ部署で勤めていた時、かなり気性の荒い40歳ほどの女がいた。
誰にでも噛みつき、常にイライラしていてその攻撃性は高い。
ちょっとでも自我を出すとすかさず噛み付き、ボコボコにされ自尊心を傷つけられるので、みんな己を殺しながら仕事をしていた。
しかし、I田さんは違う。自身のペースを保ったまま仕事をしていた。
その女にどれだけボコボコにされようとも、噛み付かれようとも、受け止めさらりとかわしながらやるべき仕事をする姿はまさにブッダのようである。
しかし、家では何もしないらしい。すこしクズ亭主感が漏れ出る。
そんなI田さんは少しスピっている。前世や生まれた星?について語り出すと止まらない。
ので、のらりくらりとかわしながら付き合っている。
・
どうでしょうか。
同じオジでも年齢も性格も家族構成も全然違う。
おじという概念を捨て、人として関わることで得られる知識経験がある。
ちなみに私は助平なオジが一番嫌いだ。
どんな良オジでも、少しでも助平が垣間見えたら生理的に無理になる。
助平じゃない男はいないということも理解しているが、職場すなわち仕事する場において女性社員への下品な言動は極めて不適切だと思っている。
そういう人もいれば、そうじゃない人もいる。
私の「オジ4」はその点においては合格済みだ。
皆さんの身近にいるオジも、着目してみれば神オジかもしれませんYO
ぜひ、自分の「オジ4」を見つけてみてほしい。
完