3/2「半七捕り物帳」公演後記① | 湯川美波オフィシャルブログ     美波のゆらゆら

3/2は、私の44歳の誕生日でした☺️

そして、銀座なか路さんにて、

生誕イベントを公演させて頂きました♪♪

岡本綺堂作、半七捕物帳 春の雪解!!






店内は満員御礼🈵、

初めましての方も、

お懐かしい方も、


揃ってお祝い、そして舌鼓にいらしてくださり、

感激な一日でした。



今回、はじめイタリアンのお店と和食で悩んだのだけど、

やっぱり、かつて恵比寿のお店でコラボさせていただいていた

福井料理の店、武生の店長さんだった、

中路さんが独立して出した名店で、


私の1番好きな味の和食を、

楽しんで貰いたいと、

お願いして公演しました✨


特に元々北陸のお料理のお店だったので、

無理を言って、

北陸の食材で少しでも応援出来るようにと、

石川、富山、福井の食材、

そしてお酒を用意いただきました。




今回の半七捕物帳、

テレビ時代劇にもなっていたのですが、

知ってる人も少なくて、

基礎知識が、無いと迷子になりそうな内容でしたから


珍しく本気の読み解き資料をプリントして、お渡し!


はじめての半七捕物帳の解説から会を始めました。




作者の岡本綺堂は名家に生まれ、

幼少期より漢詩を読み解く鬼才、

新聞記者をしながら、新聞小説や、歌舞伎の戯曲などを書いた作家さん。

また、怪談、怪奇小説でも知られていて、


この半七捕物帳は、


奇怪なを,江戸の岡っ引きの半七が

推理しながら真相を暴いていく

推理小説で、


シャーロックホームズに着想を得て書き始められた、

日本初の捕物帳小説なのです!


これが無かったら、


銭形平次も鬼平犯科帳も生まれなかったと言われてる、名作なのですよ〜✨



カウンターと二つのテーブル、

小さなスペースではありますが

入り口腰掛けて朗読しました。

この作品は推理物のため、

いつものように騒がしく動き回ると、

内容がわからなくなりますから





朗読中は腰掛けて、丁寧に読んでいく事が大切な作品だと思い、

いつもと違う稽古方法で練習しました。



意識したのは落語の役分け。

登場人物が、

男だけで、半七老人、若い半七、半七の手先の庄太、按摩の徳寿、住職、悪役寅松、そして語部のわたし、と7人、

更に女が2人に、

名前だけ出てくる登場人物が3人も。



私1人では、声で役を分けるのは

どだい無理な話です。

落語の役の演じ分けは、

特に声色を変えるのではなく、

役の身体に流れる「速さ」で演じ分けをするとのこと。



年齢や暮らしぶり、性格から、

喋る速さや呼吸が変わる。

そこを丁寧に演じ分ければ、

声色をそこまで変えなくても、

役が違うことが通じるということ。



なので、どんな役柄でどんな暮らしで、

日頃どのように話しているか、

今幾つか、ということを

1人1人イメージしながら読んでいきました。



私としては、また新しい朗読と出会う事ができた

楽しい作品で、

今後も他のシリーズを読んで行きたいと

感じた作品でした。


写真はお客様からの提供です。

ありがとうございます😭


次はお料理についての手記を書かせていただきますね。


素晴らしい誕生日を過ごさせて頂いたこと、

ひとえに、ご来場くださった皆様と、

一心に私のわがままを聞いて下さった

なか路の店主様のおかげです。

本当にありがとうございました。


https://preview.studio.site/live/JpOLmnvNqQ/


↑銀座なか路さんは、私の1番美味しいと思っている和食の料理人さんのお店です。

ぜひ、ご贔屓に。