恋多き作家「前川麻子」が、うそと真実の隔てを超えた世界で、そのひりひりするような生き方を描いた最強の恋愛小説!(裏表紙参照)
100%の実体験を描くのは不可能である。
友達に自分の人生語るときだって意識していてもいなくても話は脚色されている。
その場面を見ていない人は同じ言葉を聞いて(見て)も同じ景色を想像するとは限らない。
だからこの話がフィクションであってもノンフィクションであってもそんなことは微々たるものであって要は作品として面白いかどうかなんだ。
ノンフィクションみたいなフィクションがあればフィクションみたいなノンフィクションもある。
それをストーリーとして読ませるのが作家なんだと思う(自分で言っといてこいつなんでこんなに偉そうなんだ?と不思議になる)
恋多き…
佐藤裕紀には1%も縁のない言葉。
男女で違いはあるにしろこういう人生に憧れるような部分は確かにある。
ただこの話の主人公は
あくまで「芸術家」である。
その恋にどうしても何故か作品的なものを感じてしまう。
恋を知らぬ佐藤裕紀の穿った見方なのかな?
なんと表現していいか分からない恋愛小説。
楽しませていただきました。
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