早いもんだ | フォークシンガーの生きる道

フォークシンガーの生きる道

自称昭和最後のフォークシンガーです

ポルノグラフィティ、ゴールデンボンバー、松山千春さん、中森明菜さん、天使もえさんを崇拝しています。

一貫性の無さを一貫する矛盾の塊。

目指せ一発屋‼

昨日一年ぶりくらいに中学の同級生と電話した

ちょうど一年前くらいに結婚した奴でそいつの結婚式で生歌歌わせてもらった

仲はいいんだけどお互いもう大人、向こうは家庭があるしこっちもバイトの分際とはいえそう休んでもいられない、お金もらえなくなるし

ってなわけで一年も連絡の機会を逃してしまっていた

そいつが電話の向こうでこう言った

「女の子が産まれていろいろ忙しかったんだ」

って

俺は本当にビックリした!

前に会ったとき子供はどうなの?って聞いたらできたらいいけど積極的にほしいわけじゃないって言ってたからこの期間の中でもう産まれたとは考えていなくてなんか上手い言葉が見つからなかった

でもそれがわがことのように何故か嬉しかった

そいつ凄くいい奴でよくつるんでたけど友達のユーモア的に言えば本当に馬鹿だったんですよ!

わりと優等生だった佐藤裕紀の想像を絶するようなことを平気でする奴だった(まぁ向こうからしたらこっちを馬鹿だと思っていたらしいけど)

友達ながら若干将来が心配なくらいだった

そんな奴が高校卒業後就職した会社に勤め続け23歳の若さで子供ができたわけでももく結婚し(誤解を招きたくないから言うけどできちゃった婚を否定するわけじゃない、むしろ場合によっては非常に肯定的なほう)小規模ながらに立派に結婚式を挙げ一家の大黒柱となり、そしてパパにまでなってしまったわけだ

立派だって思ったし友として凄く嬉しかった

かたやこちらは25歳にしてフリーター、嫁どころか彼女もいない、見込みの少ない音楽にしがみついて何の成果もあげず気付いたら財布にも通帳にも1000円も入っていない…

自分でカッコ悪いって思った

そりゃちょっと気になる女がいたって声もかけられない

まぁいろんな人に騙されたのもあるけど金がないどころか借金があり見た目も不細工の極み、定職に就かず将来の見込みも一切ない


これじゃ幸せにするなんて口が裂けても言えないし自分に自信なんて持てるはずもない

それでもいいって言ってくれる人が現れるからってよく慰めてもらうけどそんな人そうそういないってことは誰より自分が分かっている

俺はそいつに言ったんだ、立派だねって、俺もしっかりしなきゃって

そしたらそいつ、夢があったほうがいいよって、お前ならやり直しもできると思うって言ってくれた

俺は自分が情けなくなった

馬鹿だなと思ってたあいつは他人を認められる立派な奴だった

優等生だと思ってた俺はただ卑屈で人を陥れてもはい上がろうとするクソ野郎だった

まぁいろいろあったけどこいつと友達でいられて良かったと思った

時の流れって残酷だって思ってたけどこういうこともあるんだって嬉しくもなった

正直今の姿をかつての友に見せたくはない

この手から全てを投げ出した本当のクソ野郎だから

でもこいつにだったらそんな姿を見せてもいいのかな?って思った

だって友達だろう?

酒でも飲みながら馬鹿話しようや

多分お互い馬鹿だからさ

その瞬間が最高だって言えるはずだよ

今はそれでいてじゃないか