私の記憶がしっかりしてくるのはこのあたりから。
ステップファミリーとなり、私が小学校4年の時に祖父母の家を出て
学校を転校し、核家族の暮らしが始まった。
それまでなんだか暗い子だった私は、そんな自分が嫌で、多分
意図的に変えたのだと思う。分からないけど、姓・名ともが変わった
ことも影響があるのかもしれない。
転校したのを機に、明るく装い、装っていたのが当たり前になり、
環境ががらりと変わったからか、今までの暗い自分は隠れてしまい、
友達も出来て楽しい生活、普通の子どもらしい生活を送れるようになる。
でも、家に帰れば、義父と母の仲は子どもの私の目にはそんなに良くは見えず、
お母さんはなんでこの人と結婚したのかなぁ、と漠然と眺めていた。
小さいながらに結婚てなんなんだろう?と難しいことを考えていた。
だって、自分のお母さんの花嫁姿を見る子どもってそうそういないもの。
義父との良い思い出は成人するまでほぼなく、5歳年下の弟は自分の父を義父とは
知らされずに育っていた。私も心の中で、優しくしてもらえないのは、
この人は私の父親ではないから、当たり前だ。と思っていた。
私は母を大好きだったので、義父の機嫌が悪くならないように、
母が悲しまないように、心の奥底では、多分普通の子供が考えないような重苦しいものを抱えていた。
私は母の気持ちをいつも気にしていたので、当然思春期で反抗期など起こせるわけもなく、
いつも親の顔色を気にしながら生活していたが、何も知らないが、全く父親に構われずに
母の一方通行な偏愛で育った弟は中学生になり、見事にグレて手がつけられなくなった。
漫画のような話だが、自分が16歳になりバイクの運転免許を取りに行くときに必要な
自分の戸籍を見て初めて、自分が父親は2人いて、本当の父の子ではなかった事を知る。
私は母に「弟に本当の事を言った方がいいよ」、とずっと言っていたが母は結局言わなかった。
きっと言いづらかったのだろう。私も弟には言わずに黙っていた。
弟は高校は中退、40歳くらいまでは何をしているのかわからないような大人になった。
成人してからもずいぶん母に迷惑をかけていたようだ。
(今は普通の家庭のお父さんになっています。少しヘンだけど笑)
kana.