―今日は人数少ないんだから7句にしようよ。
裕子さんが言うと、誰も異議は唱えられない。
ランチを頂きながら、今日来られなかった方々の消息や安否の会話をした。
一人、また一人と参加人数が減っていくのは、いたし方ないことなのだが、やはり寂しい思いが胸を過ぎる。
ご自身の年齢的なものや健康状態に加え、家族の介護など種々の理由で出かけられない方々が、これからも増えていくのだろう。
食後、ティアラこうとうの特別会議室で5人のゆったりとした句会が始まった。
よべ
昨夜の雨上がり師走の街の色 英子
すずかけ
冬の空篠懸の実の風に揺れ 英子
冬木の芽高層ビルは煤の色 裕子
冬青空直ぐなるポプラ愛しめり 裕子
平和とは落葉かきわけブルドッグ 翠
団栗を拾ひつつ丘登りけり 翠
にはたづみあれば飛び越え冬ぬくし しのぶ
行き処探せり我と冬雲と しのぶ
積み上げて放置自転車冬の蜂 悠人
缶コーヒー寒禽の群飛び立ちぬ 悠人
以上で12月の吟行会の報告。
本年もあと2日。
皆さまどうぞよいお年をお迎えください。