吟行会の午後の楽しみは、皆で持ち寄ったおやつを頂くときにある。
この日、悠人は、「鹿の子」を持参。ちょうど人数分の8個、下の画像の2パック分あったのだが、問題は誰が何を食すのか…。
手芒(てぼう)鹿の子に、栗鹿の子、小倉鹿の子にうぐいす鹿の子…。
きっと誰しも「栗」に目を奪われたに違いない。
栗をもらい当てた晴子さんの挨拶句。
は
小春日にまつたりと食む栗鹿の子 晴子
さすが即興で詠んでくださった。
句会の披講の際、なほさんが、
―実は私も作ったのよ。
「栗」が季語だからいいのよね?
と教えてくれた。
栗鹿の子人に取られてしまひけり なほ
こんなところが俳諧の面白いところでもある。
皆の笑顔の絶えない句会になったのだった。