一昨日の記事に、楓の会のお仲間の訃報について書いた。


富四郎さん、またの俳号を破蝶と称された。12月20日逝去。享年80歳。脳溢血による。

お歳からいっても往生だったのではないか。帽子にコートの吟行姿、目を細めていつも機嫌よさそうににこにこされている姿が、今も目に浮かぶ。

昨日の吟行句会で追悼句を皆でしたためた。欠席の方も電話連絡で句を頂戴した。



冬の星句座ともにせし君のなく   純江


早朝に響く電話や蝶凍る       なほ


冬帽ややさしさ残し西方へ      久雄


冬ざれや又逢ふ日迄眠れかし   英子


昨日まで在りし人なく梅蕾む     裕子


気の若き人逝きにけり年の暮    公美


                  おわ

返り花語りたき君在さざる      翠


日向なり帽子も恋も冬蝶も      しのぶ


いてちょう

凍蝶の梢に浴びし光かな       悠人