さらに進むと、次なる目的地「宮崎住宅」が見えてきた。
ここは、その昔、青梅から奥多摩に暮らした人々の平均的な住居の造りなのだそうだ。
―入場無料とありますから、入ってみましょう。
広い土間があり、上がると囲炉裏が構えてある。
そして、なんと今日は、我々の訪問を待っていたかのように、囲炉裏に炭を起こしてくれているではありませんか?粋なお出迎えに心が満たされる思いがした。
―ほら、あたってごらん。
本当に暖かい。
なほさんが言った。
皆、炭の匂いを嗅いだり、火に当ったり、はんなり和む時間をこの館で過ごした。
囲炉裏と、そこにあった実際の炭火や鉄瓶に、思いもよらぬ刺激をもらい館を後にすると、郷土史博物館を見学した。
そして、自然の…紅葉とはまた一味違う趣に満たされて、山茶花の咲く小路を句会場へと向かったのだった。
今日もなんとか天候に恵まれ吟行を終えることが出来、みな笑みをたたえて歩いていた。
それでは次号、句の紹介。
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