ガーデンの端に立ち、下を見下ろすと潮騒が聞こえてきた。


江の島6

浪が岩を打っては崩れ、波紋が広がっていく。吹き上げる潮風が心地よい。振り返ると小さなメリーゴーラウンドがあり、懐かしさが込み上げた。昔はこんな木馬に乗って楽しんだものだ。



江の島10

江の島の百円木馬秋高し  悠人


人混みの中をそれぞれに歩いていたので、それぞれ小グループに別れているのであろうが、仲間を見失ってしまった。ただ、帰り道は下り坂である。…追々誰かしらと出会うだろう。そう思いつつ帰路に着いた。それにしても…翠さんから連絡のないまま朝から出会えてないのが心配になった。

電車に乗り遅れたのか、何かしら急用が出来たのか、昨日は「また明日!」と電話で話したのに、お会い出来てないことに一抹の不安を感じた。もし遅れて来ているのなら、きっとご自身で散策しながら句作をされていることだろう。そして句会場でお会いできることだろう。そう信じたいと思った。

11時半、集合地の幟の下で皆さんと落ち合うと、マイカーとタクシーとでサーフビレッジへと向かうことにした。


江の島11


弁当を調達してない組は、駐車場脇の屋台の焼そばを購入することにしたのだが、オヤジの手際があまりよくない。オヤジ持参のラジカセからはベンチャーズのエレキ・サウンドが鳴り、オヤジも妙なステップを踏みながら、焼そばを焼いているのだが、手さばきがアンマッチでいささか滑稽なさまを呈していた。その間も秋の潮は橋桁の下を行ったり来たりしているのだった。


江の島8


釣人たちも秋の一日を楽しんでいる。


江の島12


さて、焼そばが出来上がり、サーフビレッジへと車を走らせた。


ブログ友だちのひなこ さんが句を寄せて下さったので一句ご紹介。


秋潮の紡ぎゆく音抱擁す  ひなこ


なんともロマンチックですぞ。





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