昭和20年8月6日8時15分、広島に原子爆弾が投下された。

阿鼻叫喚の地獄絵図をもたらしたその爆弾を人々はピカドンと呼んで恐れた。



八時十五分白靴に眼を落としけり   しのぶ



あれから63年が過ぎ、今年も平和記念式典が催された。


その裏でこんなニュースがあった。


広島電鉄の被爆電車運行中止

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080806-392479.html


原爆で被災しながら走り続けている広島電鉄(広島市)の「被爆電車」を「再起不能にする」とインターネット掲示板に書き込みがあったとして、同社は6日、被爆電車3両の運行を中止した、とのこと。


いたずらにしては度が過ぎる。非常識さに怒りを覚える。

平和とは何か、見境なしの暴力とそれのもたらす悲惨な結果、破壊行為のもたらすもの、今一度考えて頂きたい。


       せんきょ

原爆忌船渠島より高くあり  しのぶ



船渠とは船のドックのこと。広島、呉辺りは、戦艦大和で知られる海軍の基地だった。その船渠は島よりも高い。

人工のものが自然のものよりも高くそびえるさまに異様なものを感じる。


呉市育ちのしのぶならではの2句を紹介。


平和は努力なしにはあり得ない。

個々の平和を生み出す努力が肝心と思う。今日8月6日。

平和の祈りを込めて。



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