梅が丘から代田南までタクシーを拾おうと思っていたのだが、歩いても大したことないでしょう?と裕子さんが言い出して、結局徒歩で向かうことにした。代田の環七沿いのレストランで食事を済ませると、すぐ裏の代田南地区会館へと坂を下りた。通り道の公園の梢で小鳥がさえずっている。しばしその声を聴いていると、どこからか答えるように鳴声が聴こえた。春は鳥たちにとっても恋の季節だ。…これで何か句をしたためられないだろうか?
そんなことを考えている間に会館へ到着した。
さて、句会の始まりだ。
楓の会では、一人5句を作句、提出することにしている。提出する句を短冊に書いて無記名で出す。
皆から提出された短冊の句をバラバラに分けて、清記用紙に一人5句ずつ書き留める。それに順番をふり―今回は12名の参加なので、5句ずつ記載された用紙がNo.1~12までとなる―その用紙を順繰りに回す。
そして、その中から気に入った句を自分のノートに書き留めたりして、更にそこから7句を選出する。
次いでそれぞれが選出した句を白紙に書き出して披講者に渡し、句の披講となる。
この時点では、まだ誰の作品かは解らない。
12名で各7句ずつ選をした句の披講の際、その句を誰が頂戴したかを先ほどの清記用紙に記し―中には同じ句を別々の人が選をしているので高点句は4~6票集まったりする―披講後、その清記用紙の点の入った句について、その句どこが良かったか、ちょっと手直しした方がいいのでは…などと感想・意見を出し合って、最後に作者が名乗りを上げる。
こんな感じで句会が進行する。
ちなみに、今日の句会は、
10:00 集合
10:00~11:30 散策(吟行)
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 作句~投句
14:00~16:30 披講および講評
16:30~17:00 会場の清掃・次回の予定の打ち合せ
このようになった。いつも大体こんなスケジュールで回っている。
会費は本日の句会場費と通信費で一人500円で収支。
今回は会場費が、世田谷区在住・在勤者で借りたため格安の句会となった。それでも大抵、昼食代抜きで1000円~1500円くらいでは収まっている。
今日は康子さんの地元ということで、おやつに世田谷は梅が丘の有名店のフィナンシェを頂いた。
どうもご馳走さまでした。m(_ _ )m
![梅が丘フィナンシェ](https://stat.ameba.jp/user_images/69/cf/10049306148_s.jpg?caw=800)
次回は3月29日(土)我孫子辺りに行く予定。
桜と水辺の鳥などを観に行こうと思っている。
*今日は、今回の一連の句会の記事にコメントを下さった方々の関心の高さに感謝し、句会の運営についてふれてみました。いつもご訪問くださっている皆さまの応援に改めて感謝を表わしたいと思います。
拙いブログではありまが、今後とも宜しくお願い致します。
さて、本日の句はというと…
こいぬ うめみびと
つながれし小犬なでゆく梅見人 純江
うめ か うしな お
梅が香や失ひしとき追ふてをり 富四郎
とびうめ おも み
飛梅と思ふて見ればうやうやし なほ
おか うえ うめ はな
丘の上のふるるばかりに梅の花 久雄
はるさむ はなあふ しろ つぼ
春寒や花溢れさせ白き壷 裕子
うめ おど てあし わか
梅まつり踊る手足の若きかな 公美
はる どろ くつぬ いし よご
春の泥沓脱ぎ石を汚しけり 瑞枝
かし ござ いちまい か うめみ
貸茣蓙を一枚借りて梅見かな 翠
たいせつ うめ ましろ
大切なことは二、三や梅真白 康子
こうばい まえ すす せ お
紅梅や前へ進めと背を押され 淑江
かご も や た のうぜいき
籠に盛る焼き立てパンや納税期
もら
ねこやなぎヒントたくさん貰ひけり しのぶ
はくばい
白梅やセンチメンタルなぞいらぬ
はる ことり うた こひ
春なるや小鳥の歌ふ恋のうた 悠人
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