期  日   2月16日(土)

吟行地   羽根木公園(世田谷区梅が丘)

句会場   代田南地区会館

参加人数  12名


朝は寒さに震えたが、好天に恵まれ、今日の句会はちょっと期待出来そう。

小田急線梅ヶ丘駅に降り立つと、改札出口のところに「せともの市」が立っている。「梅まつり」の看板も見え、既にざわざわと賑わいをみせている。

その中に、楓の会の皆さんの面々を見つけると、自然と顔がほころんだ。

さて、梅の花は・・・?いっぱいほころんでいるだろうか?

羽根木公園までは駅から徒歩5分。信号交差点をひとつ越えると、すぐそこだ。

皆、先週末の雪に、梅の開花が遅れたのでは…と道々話し合っていたので、ブロガー仲間の方から開花の便りが届いていることを告げると、少し安心の表情になった。


公園の入口にも「梅まつり」と大きく掲げられている。

梅が丘の名の通り、入口から梅の丘になっていて、段を上って梅林の小山へと上がるようになっている。

私たちは、最初から脇道にそれ、茶室へ向かう道を選んだ。

まずは最初の梅を発見!


しだれ梅だ。


しだれ梅

ピンク色に膨らんだ大小の蕾…花開いた梅は、ちょっと華やいだ、そして和やかな思持ちになるのに十分の素材だった。

以前に聞いた話だが、おおよそ野に咲く花は上を向いて咲き、木に咲く花は下を向いて咲くという。…すべて人の視線にちょうどよく咲いているという、この自然の摂理の妙を改めて感じたのだった。


誰かが言った。

―ほら、あそこ、インコかな?

どれどれと視線を指差すほうへ向けると、裸木の枝に2羽のインコらしき鳥がとまっている。どこかの屋敷から逃げ出したのだろうか?思い思いの説を立てては、会話が弾んだ。


さて、それでは先に進みましょう。

茶室の脇の小道は、白梅の甘い芳香で満ち満ちていた。


白梅

梅は、白梅が紅梅に先立って花開き、まず最初にその芳香で春の訪れを告げる。

花の色も、白いものから始まり、暖かくなるにつれ、紅色のものが咲いていく。この素敵な自然の法則には感心せずにはいられない。

空を見上げると青いカンバスに白い花が無数の「美」で染めている。


この青空の先には、あの人の住む街があり、それぞれの人々の暮らしがある。

今頃どうしているだろうか…?ふと慕情にかられたのだった。


紅梅

梅の園を周遊し、公園の中央へと差し掛かると、和太鼓の音が響き出した。

ちょっとそちらへ行ってみましょう。



つづく



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