さて、歌留多を終えると、再び作句の開始だ。それぞれ、外に散策に出たり、部屋に残って辞書や歳時記を開いたり…。締切は1時。作句は5~7句ということになった。

公園に出て見ると、朝方の雲もとれて晴れ間が見えてきた。

男滝(おだき)の下までやって来ると飛沫を上げて岩と岩に響くようだ。



名主(男滝)

暫し佇み、席題の言葉を思い巡らす…。石…音…波・・・。

更に小道を進むと独鈷(どっこ)の滝、女滝(めだき)がある。



名主(独涸)
≪独鈷の滝≫


名主(女滝)
≪女滝≫


木の橋を渡るとヒヨドリが一声啼くのが聞こえた。



名主(橋)

お昼になって洗心亭に戻ると、懐石弁当を皆でいただいた。

弁当…「当」の字も席題のひとつです…。



弁当

弁当を食べてお腹も満たされると、いよいよ投句…そして句会だ。

最初は7句なんて…と言っていたのが、皆さん、どうしてどうして、ちゃんと出来てるじゃないですか?


7句と言えば、それでみんな、ちゃんと出来るものなのよ…。

裕子さんがほくそ笑んだ。



つづく


それでは次号、句の発表を致します!




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