開催日   1月26日(土)

吟行地   名主の滝公園(東京都北区)

句会場   名主の滝公園 洗心亭

参加者   11名


JR王子駅北改札口を出ると、手を握り合って再会を喜び合う人たちがいた。ここ数日来の寒気すら忘れさせる熱き再会だ。楓の会は、そんな温かい人たちの集まりである。

早速、徒歩で名主の滝公園へと向かった。途中、王子稲荷名物の久寿餅屋「石鍋商店」に立ち寄り、おやつのくず餅を購入。これにて準備万端。道中会話を楽しみつつ名主の滝公園に到着。



久寿餅屋

名主の滝公園門

公園の池には薄氷が張っている。ちょっと小道を散策すると、霜柱が立っている。ここは東京でも北区…寒いのね…。などと話しながら、サクッと霜柱を踏んでみると、子供の頃の懐かしい感触が足の裏から伝わってきた。懐かしい響きにちょっと感動。



薄氷

霜柱

そんな小さな感動を胸に、裕子さんの待つ公園事務所棟に向かった。滝の音が聞こえてきた。男滝(おだき)だ。

さて、それでもまずは席題を決めねばなるまい。滝を背にして、建物の3階・和室、洗心亭へと上がった。


皆で席題の漢字を一字ずつ出し合った。

漢字は次の通り。

音・楽・寒・波・気・薄・当・石・集・野・産…これに歌・留・多の3文字を加え、全14文字。

席題よし、吟行もよし、ということで、さっそく句作に取り掛かった。


持ってきた甘酒を温めて飲むと、身体の内側からぽかぽかしてくる。

さぁ、温まって落ち着いたところで、歌留多会を始めましょう!

一旦、句作を横において歌留多会の始まりである。



歌留多

子規いろはかるたを広げ、まずは正規の取り方で、続いて「中七」からの披講で取ることに…。

それでも、さすがさすが…皆さんよくお勉強していらっしゃる。


―鐘が鳴るなり…

―ハイ、法隆寺…柿食えば…


―十五万石の…

―ハイ、春や昔 十五万石の 城下かな!


―十四五本も…

―ハイ、鶏頭の…ありぬべし…。


皆、上気するほど歌留多を楽しんだのだった。



つづく



ランキング

こちらもクリックしていただけると励みになります。