期日    11月17日(土)

場所    長谷山 本土寺(千葉県松戸市)

句会場   一茶双樹記念館(千葉県流山市)

参加人数 13名


朝から寒い一日だった。ここにきて急に冬めいてきたので、きっと紅葉も進んでいるだろうと期待を寄せて本土寺にやって来た。この寺、初夏の頃は「紫陽花寺」として有名なのだそうだが、紅葉もなかなかどうして、見応えがあるという。JR常磐線北小金駅に集まると歩いて本土寺へと向かった。


参道に地元の野菜、漬物、菓子などを売っている土産物屋がある。

「あったかい なめこ汁 サービスしときますよ~」との掛け声に気がそそられる。

いやいや、ここで立ち止まっては、主目的の吟行がままならぬとスタスタと先を急いだが、皆さんなかなかのんびりとやって来る。…参道のこんな風景も吟行のうち…。ま、のんびり行きましょうか?


仁王門をくぐり石段を降りる途中、楓はまだまだ青さを残しており、紅葉にはまだ早かったかと少々がっかりしたが、境内に出ると、それでもそこそこに紅葉し始まっていた。ちょうど「初紅葉」といった具合だろう。


本土寺11月1

境内を抜け、本堂を回り寺の裏庭へと回った。ここには甲斐の武田家の親族で、後に徳川家康の側室となった秋山夫人の墓があった。先へと足を進めると、菖蒲田が枯れたままになっており、その中で思い思いにスケッチをしている人たちがいた。

初老の方のスケッチブックを覗かせて頂いた。俳句の吟行で訪れたことを話すと、水彩画のスケッチの写真を撮らせてくださった。初紅葉の五重塔が描かれている。

「実は私も俳句を少しかじってるんです」画家が言った。

「そうなんですか? 写生も俳句も視点は近いですよね。構図がいいですね…」などとしばし会話が弾んだ。



本土寺11月5


回廊の下をくぐると、一本の木なのに葉の色づきがさまざまになっている枝が目に入った。

ひっそりと…少しづつ紅葉となる様は本当に美しかった。時の流れの中で一日一日と色を濃くしていくのだろうと、枝が真赤に染まるときを思い描いた。日々何気なく見ているものや風景…それらにも自然の摂理があり、この摂理というものは、またひとつの不思議であり、ひとつの奇跡なのだと感じた。



本土寺11月3

今回は写真を数点載せてみました。

この続きはまた明日。


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