待宵や山の端(は)暮れて星一つ   高浜虚子



肋(あばら)めく雲すさりをり小望月   楠本献吉





今日は、中秋の名月を明日に控えた旧暦8月14日。待宵という。

翌日の十五夜(中秋の名月)が晴れるとは限らないので―天気予報では明日は関東は晴れのようである―前夜の月をめでておく…というのが風習である。



悠人は、この日のために二晩も徹夜仕事をした。

是が非にもいいお月さんに出て欲しいのである。



ちなみに歳時記から「月」の呼び名を列挙すると次のようになる。



十四夜 … 待宵、小望月

十五夜 … 名月、望月、満月、芋名月

十六夜(いざよい) … いざよう月、既望

十七夜 … 立待月

十八夜 … 居待月

十九夜 … 臥待月、寝待月

二十夜 … 更待月、二十日月



うぅむ…こんなに名前があったとは…付けも付けたりって感じですネ!?



兎に角 とにかく… 十四夜から一週間あればどこかで「お月見」が出来るだろう

ってことなのだ。



なんで、昔の人はこうまでしてお月見に拘ったのかというと…



お月様に収穫の初物を献上して感謝しつつ、秋の豊作をお願いしたからなのだそうだ

まずは感謝…そしてオネダリをする…これが大事なんだね?





でもって、なんでお月見にススキを飾るのかというと、稲穂の象徴として飾るのだそうだ。

…お米はもったいないから…って…ちょっとケチなんじゃない!?