目白大学大学院 修士論文 /青年期における評価懸念および承認欲求とひきこもり親和性との関連
【結果と考察】
FPES と FNE の 2 つの評価懸念のそれぞれの高さにより 4 群に分け,4 群を独立変数, ひきこもり親和性を従属変数とした 1 要因の分散分析を行った。その結果,FPE と FNE の一方でも高 い場合には, FPE と FNE の両方が低い場合よりもひきこもり親和性が高くなることが示された。次 に,2 つの評価懸念と,承認欲求尺度の各下位因子の得点を用いてクラスタ分析を行い,3 つのクラス タ(他者賞賛期待・拒否懸念群,他者評価無関心群,他者評価懸念群)を得たのち,3 つのクラスタを 独立変数,ひきこもり親和性を従属変数とした 1 要因の分散分析を行った。
その結果,他者評価懸念群が他者賞賛期待・拒否懸念群に比べて有意に高い得点を示していた。
このことから、同じように他者か らの否定的な評価を恐れ回避したいと考えている者であっても,自らに向けられた肯定的な評価や賞賛 をどのように捉え,どのように感じるかによりひきこもりへの親和性の高さが異なることが示唆された。 また,他者評価懸念群では,他者との関わりにおいて過度に周囲の人の目を気にし,目立たないように することで他者から評価を受けることを避ける者や,評価的でない特定の他者と深い関係を築き,その者に対してのみ自己開示を行う者が含まれる可能性が考えられた。
他者評価無関心群は他者からの評価 について不安に思わず他者からの影響を受けづらいという点で上記の 2 つの群とは異なった心性を持つ 群であることが予測される。
したがって,ひきこもり親和性の高いものに対しての援助としては,友人を作る機会を提供することや,社会性や対人スキルを向上させる取り組みを行うこと,また,評価を受 けることで不利益があるのではないかという思い込みへの介入を行うことが効果的であると思われる。
内気と不安を軽くする練習帳 (原書名:Overcoming shyness and social phobia)
社交不安の認知行動療法について、非常に丁寧に書かれている本。
人前で話すのが苦手、緊張して上がってしまう、自然に人付き合いができず、社交をつい避けてしまうという状態は「社交不安障害」と呼ばれる。もっとも頻度の高い精神的な困りごとの一つで、有病率は一割を超える。しかし、自分を縛る不安の正体を知って、有効なトレーニングを積めば、改善は十分可能だ。実際にカウンセリングセンターで使われるプログラムを紹介しながら、克服の方法を実践解説。
対人関係療法でなおす 社交不安障害 自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか
具体的な治療法、不安にとらわれるメカニズムの解説などを解説した、SAD治療の入門書的な本。
わたしは数年前にこの本を読んだことがきっかけで治療につながれました。
ではでは![]()





