SADについて調べたり実践したりする人のブログ -11ページ目

SADについて調べたり実践したりする人のブログ

SADについて調べたり実践したりする人のブログです。

 

 
 
対人不安を感じるような状況に遭遇すると,自己の印象を操作しようとする自己呈示の動機づけが高まる.
このときの動機づけに大きく関わる公的自己意識の高い人は対人不安を感じやすいといわれている
 

公的自己意識の強い人は2つの異なった対人的目標を持っており,他者から肯定的な評価を得ようとする動機を満たす欲求「賞賛獲得欲求」と,他者から否定的な評価を避けようとする動機を満たす欲求「拒否回避欲求」を概念化した.

この2つの欲求は他者に対してそれぞれ異なった社会的イメージの呈示を促し,過去の研究(例えば佐々木・菅原・丹野,2001)からは,何を目的に自己呈示するかということが対人不安に重要な意味を持っていることが示され,自己呈示欲求を高める要因を区別せずに列挙している
 
一般に自己呈示理論では,不安感の主たる原因は社会的集団から排除され,社会的結びつきが損なわれることへの脅威であるとされており,対人不安は賞賛獲得欲求で示されるような目標よりも拒否回避欲求で示されるような目標によって規定されるといわれている.このことから,賞賛獲得欲求が高い人よりも拒否回避欲求が高い人がより対人不安が高いことが予想される.多くの場合はどちらかを目標に自己呈示するものであるが,どちらの欲求も感じることはあり,これら欲求の交互作用も予想される,また対人状況の違いによっても自己呈示欲求が対人不安に及ぼす影響は違うと思われる.また対人不安を感じるような状況に遭遇すると,どのような自己呈示が望ましいかを探るため,相手の表出を敏感に認知し解読しようとする.このときの効力感を「解読能力の効力感」と呼ぶ,それに基づいて望ましい自己呈示するため,自己の行動を適切に調節し制御する.このときの効力感を「制御能力の効力感」と呼ぶ,これらは,LennoxとWolfe(1984)によって,セルフ・モニタリングの能力と概念化された.
 
万代(2004)では,解読能力の効力感が高い人は制御能力の効力感を高め,その結果対人不安が低くなるという結果を得た.しかし,どのような自己呈示が効果的か分かったとしても,実際にそのような自己呈示ができる自信がない場合,解読能力の効力感が高いことでかえって自己呈示の困難さを感じ,対人不安が高くなることが考えられ,両者に交互作用があることが予想される.また,wallaoe&Alden(1995,1997)は,拒否回避欲求で示されるような目標を持つ人は他者の自分への期待を高く見積もっておくと,失敗しても仕方がないという評価の意味をあいまいにでき,自尊感情が維持できると説明している.このことから,拒否回避欲求が高いほど制御能力の効力感は低く見積もられやすく,この場合に解読能力の効力感が高いと,ますます対人不安感が感じやすくなると思われる.
 
 
 
ハリネズミミラーブログ(はてな)
ハリネズミ社会不安障害の認知行動療法の参考書

 

内気と不安を軽くする練習帳 (原書名:Overcoming shyness and social phobia)

社交不安の認知行動療法について、非常に丁寧に書かれている本。

「練習帳」の名の通り、社会不安を克服するためには地道なトレーニングが必要ですが、ひとつひとつ章立てて書かれているので、段階的にステップを登っていけます。自分の思考や行動を記録していくやり方の説明も明確でわかりやすく、具体的・実用的で、読むと励まされる本です。
 
 

社交不安障害 理解と改善のためのプログラム (幻冬舎新書)

人前で話すのが苦手、緊張して上がってしまう、自然に人付き合いができず、社交をつい避けてしまうという状態は「社交不安障害」と呼ばれる。もっとも頻度の高い精神的な困りごとの一つで、有病率は一割を超える。しかし、自分を縛る不安の正体を知って、有効なトレーニングを積めば、改善は十分可能だ。実際にカウンセリングセンターで使われるプログラムを紹介しながら、克服の方法を実践解説。

 

対人関係療法でなおす 社交不安障害 自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか

 

 

図解 やさしくわかる社会不安障害

具体的な治療法、不安にとらわれるメカニズムの解説などを解説した、SAD治療の入門書的な本。

わたしは数年前にこの本を読んだことがきっかけで治療につながれました。

 

 

 

ではではクマムシくん