第二言語習得の近道ー嫌われる勇気ー | *+Invisible Woman in Heidelberg, Germany+*

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南ドイツ•ハイデルベルクでの日常や留学準備、留学中の面倒な各種申請などなどあれこれ書き殴ります(°▽°)

こんばんは(*´꒳`*)
ご訪問いただき、ありがとうございます。



年に数回、留学間もない日本人の方々と
ほんの少し喋ることがあるのですが、
聞かれることはいつも同じです。
「どうやったらドイツ語上手くなりますか?」
「日常生活で困らないくらいまで行くには、
どのくらいかかりましたか?」
「私も働きたいのですが、どのくらいの
言語レベルが必要ですか?」
「日本で既にドイツ語されてたんですか?」
「ドイツ語専攻で文法わかるのに、聞き取れないし、話せません。どうしたら良いですか?」




私の答えはいつも同じです。
レベルに関しては…、
パーフェクトにしたいなら短くて一年。
日常生活で困らない程度なら半年程度。
就職先の業種やそこで主に使われる言語で
違いは大きいとはいえ、
一般企業や医療職ならB2では正直足りない。
勉強法というか対処法については、
出来る限り母国語の使用を避ける。
ということです。



私はドイツ以外にも海外での短期生活経験があり、

中学三年の時にカナダの中学校に二週間、
大学二年の時にオーストラリアの大学に
看護留学(とはいえ英語習得メイン)で約一か月、
そこで色々な国籍で色々な宗教を信仰して、
バックグラウンドも文化も何もかも違う人達と、
共に外国語としての英語を学んできました。
そこで私なりにクラスで英語が上手かった人達の
共通点を見つけて、ドイツ留学前から、
オーストラリアでの挫折と沢山の失敗を糧に、
ドイツ語学校ではこうする、
と決めていたことがありました。



それが、
徹底的に、少なくともクラスにいる間は、
日本語を避ける。
ということです。
今でも関係性が続いている、
仲が良かった数人の日本人とは、
お互いに授業中や休憩中は、
間違っていても良いからドイツ語、
または英語で話そう。
と決めて、実践していました。
これは、単に勉強というだけでなく、
日本語が分からない他のクラスメイト達への
配慮にも繋がると信じています。



アジア人以外の人達は、多かれ少なかれ、
例え同じ国から、或いは同じ言語圏から来ても、
現在自分が習っている言語で授業中や休憩中は
話していることが多いです(個人的経験談)。
そしてアジア人は同一言語で固まります。
日本人が多いクラスだと悪目立ちし、
反感を買ってしまうこともあるかもしれませんが。
趣味以外でどうしても外国語をなるべく早く
マスターしないといけないのであれば、
外国人かぶれと言われようが、
同郷人から無愛想な対応や無視があっても、
寂しくても心が痛くても、
嫌われる勇気を持って、
せめて授業中や休憩中は習得中の言語に
どっぷり浸かりましょう。
こちらで大切にされるのは、
間違いなく《集団》ではなく《個人》です。
第二言語習得への努力や貪欲さは、
海外で外国人として生きていく上で、
かなり大きな武器であり、防具です。
母国語の集団から離れて孤独に感じても、
大丈夫です。教師や他のクラスメイト達、
社会に出たら同僚達は、貴方の努力を
見てくれています。正しく評価してくれます。



ここで私が言っているのは、
あくまでも学校にいる間、の話であり、
別に日本人や日本語を執拗に避けろ、
という話ではありません。
海外で生活するにあたって、
日本人コミュニティの存在は大きいです。
或いは母国語も大事です。
ただ、間違っても良いから話す勇気を作るのに、
語学学校は最大で最高の舞台です。




海外の医療の現場で働く時、
患者さんやその連れや同僚達の喋る言語が
ある程度正確に理解出来ないと、
信頼関係構築も難しいですし、
そもそも安全な医療が提供出来ません。
言語的な壁があるので余計に、
言語的コミュニケーションが大切です。
パーフェクトに話せればそれに越したことはない、
のですが、文法や単語が若干間違っていても、
意外と伝わるものです。
間違いを恐れたり、シャイだからと、
或いはわからないから発語しない、
では相手に何も伝わりません。
やる気がない人、とも評価されかねません。




なので、大学進学や就職で
中級から上級程度の第二言語を習得する
必要がある方は、
少なくともまずは語学学校にいる間だけでも
日本語から離れる、習得中の言語で話す、
ということを徹底すると良いと思います。




…あまりにも胸糞悪いことが、
トラムに乗っている時にたまたま
日本語で聞こえてきて、
思わずイラッとしてしまったので、
本来書く予定無かったテーマで
今日は記事を書きました(´・ω・`)
言語習得のやり方は十人十色、
本当に一人一人違います。
でも留学や言語習得への心構えの一つとして、
どなたか一人にでも何かが伝われば幸いです。




最後までお読みいただき、
ありがとうございました(*´꒳`*)