おはようございます!たかはしゆうこです。

 

先日、何かとお世話になっている

mahiちゃんに誘われて

セルゲイ・ポルーニンの「DANCER」を観てきました。

本人のインタビューもありました。

 

セルゲイのことは、史上最年少で英国ロイヤル・バレエ団の

プリンシパルになったことと

youtubeで話題になったホージアの『Take Me to Church』

ダンス映像くらいしか、前知識はなくて。

でも、youtubeの動画が本当に魂の踊り

という感じがしたので、あの動画の背景になったことが

どんなことだったのか、また、セルゲイという人物の歴史を

知りたいと思って、観ました。

バレエを普段、熱心に観ることはなかったのですが

吉田都さんとか熊川哲也さん、

そして、シルヴィ・ギエムのバレエは

TVで何度か観たことがあり、優雅だけどバレエって

すごく肉体を激しく使って表現する、

ストイックな芸術なのだなと感じていました。

 

映画の中では、セルゲイの

バレエを通じて開花していく才能。

素人目でも分かる、卓越した踊り。

体が音を取っているというより

踊りが音を表現しているというような。

三浦大知くんのダンスもそういう感じがする。

セルゲイのバレエも、技術が高いのはもちろんだけど

音楽と踊りが完全に一体化していて、

さらに、着地の美しさ、高いジャンプ、

体の軸のぶれなさ、躍動する肉体。

全てが群を抜いていて、言葉もないです。

 

でも、だからこそ、の…

自分のありあまる才能に振り回されてしまう感じ。

ずーっと、ライバルは「自分自身」だから。

毎回より完璧に踊れるのか?

もっと高く…もっと感情をほとばしらせて…

納得した踊りを!

という思いが、薬漬けになって、自分をハイにして

舞台にあがるという状況を作りだしてしまうショボーン

 

映画を観ていて、何よりつらかったのは、

セルゲイは最初は楽しくて踊っていた。

家族が喜んでくれるから。

でも、彼が留学することになり

父と祖母は出稼ぎに行き、

英国に行く時には、母もビザがなく帯同できず…

一家は散り散りになってしまった。

セルゲイが望んでいたのは、家族を楽にすること。

彼が自分の好きな踊りで、家族に褒められること。

でも、踊って登りつめていくほどに

そのことは叶わなくなっていく…

 

壊れますよね…心が。

まだ10代です。

彼の精神的成長を見守り、導く大人。

そういうサポートがなかったのは、

とても孤独でつらいことだっただろうと感じました。

 

セルゲイは、

「異端児」

「問題児」

と言われていますが

その背景にあった苦悩が画面から伝わってきました。

 

彼がラストダンスにしようと思っていたという

ホージアの『Take Me to Church』

映画でもフルで流れます。

歌詞の日本語訳の字幕もついています。

 

一緒に行ったmahiちゃんとも、共通の感想として

「彼は籠の鳥だったんだね」

と話しました。

誰よりも卓越した才能を持ち

血のにじむような努力もし、

史上最年少のプリンシパルに登りつめたけど

彼の欲しかったものには届かない。

心はずっと閉じ込められたような気持ちだった。

それが表現されていたように感じました。

 

このダンスを通じて、やっと

解放が起きたんじゃないかなと感じました。

 

映画の中で印象に残ったのは

セルゲイは、家族とのことは思うようにいかなかったけど

子ども時代のバレエ教室の先生や

支えてくれた友人達には、すごく恵まれていたということです。

その存在があったから、完全には壊れないで済んでいた。

そして、お母さんに思いのたけをぶつけることができたこと。

母はバレエで自分を支配していたのではないか。

どうして家族はバラバラにならなきゃいけなかったのか。

お互いに言いたいことが言えて

全部のわだかまりは消えてないかもしれないけど

セルゲイの中にあった毒が、吐き出された瞬間でした。

 

映画としての完成度はどうかわかりませんが

セルゲイ・ポルーニンという、素晴らしい才能を

十分に堪能できる内容になっていました。

ファンでない方も楽しめると思います。

 

そして、私、占星術をする者の性で

観ている途中から、セルゲイのホロスコープが

気になってしょうがなかったんですよね。

私の好きな、体操の内村航平さんや

アーティストの三浦大知くんは

ソフトアスペクトのホロスコープなので

「努力を楽しむ」

といった雰囲気ですが(もちろん大変なこともありますけどね)

セルゲイ・ポルーニンは、これだけの才能がありながら

苦悩と忍耐の人生で、踊りを極めていっている。

これは何かしら…蠍座強調と、ハードアスペクトがありそう。

と思ったのですが、やっぱり蠍座強調の人でした。

しかも蠍座に、支配星の冥王星と、副支配星の火星がある。

太陽・水星と月はスクエア。

山羊座も強調されていて、金星・土星・海王星・天王星があり

蟹座の木星と、金星・土星・海王星のトリプルコンジャンクションが

オポジションでした。

(ただし、火星が調停に入る形ではあります)

月が獅子座か乙女座か微妙なところですが…

乙女、かもしれないなあ。

獅子だったらもっと楽しく踊れてたんじゃないかと…

幼い頃は楽しそうに踊っていたから、どちらとも言えないか。

状況が追いこんじゃったのかもしれませんね。

でも、そうやって追い込まれたからこそ、の

エモーショナルな踊りでもあるし。

難しいところです。

 

蠍座と山羊座の強調という意味では

内村航平さんと非常に似ていて

2人の共通点は、あの「着地」ですよね。

ピタッと止まる。

あのあたりは山羊座なのだろうなと。

そして、努力することがもう当たり前だし

しっかり形にもなる。

セルゲイの場合は、逆にそれが

「こんなにきちんとやっているのに、

何故自分の想いは叶わないのか?」

という方向にいってしまったように感じます。

今はやっと、集中して情熱を注ぎ込む、

という蠍座と、それを形にする山羊座

そして、「ダンサーを守り、育てたい」

という蟹座の木星も使っていくような方向に

シフトしつつあります。

今、27歳。これから、まだまだ進化していきますね。

セルゲイも言っていたけど、芸術家はサポートしてくれる人が

とっても大事。チームで動く、体制が必要だと。

大知くんのチームを見ていると、本当にそう感じる。

彼もアーティストとしては1人だけど

ダンサーさんとの関係とか、スタッフとか

とってもいいチームに支えられているんだよね。

才能あふれる人だからこそ、心は孤独になりやすいから

素晴らしいセンスを、芸術の方に集中できるようにする

バックアップがとても大事なんだなあと思いました。

これは、家族でも一緒。

セルゲイのお母さんは本当に鋭い直観で

彼の才能を見抜いて、正しいルートに乗せたと思うけど、

セルゲイが本当に欲しかったものを与えていなかったという

側面もありました。

セルゲイの場合は、そうするしかなかった、もあると思うし、

親子だからこそこじれてしまうところもあるけど…

親が考える「良かれ」が、子どもにとっては「違う」こともある。

私も、子ども達に対して気を付けていきたいところです。

 

mahiちゃん誘ってくれてありがとう!

いろんなことを感じられた映画でした。

そして、この日の夜は

内村航平さんと三浦大知くんの

「SWITCHインタビュー 達人達」の放映日でした。

その記事はまた別に書きますね☆

 

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