~高校2年生~春
私の名前は平手友梨奈。
今年で高校2年生になった。
好きなものはバスケで、
嫌いなものは勉強。。
自分でも呆れるくらい勉強が嫌い。教科書見たら眠くなっちゃう。
バスケは中学時代に県で3位になって、そのおかげで高校にはスポーツ推薦で入学できた。
高校は県で屈指の強豪校で顧問も怖いし先輩も怖い。正直行って、もう辞めたい。
県で屈指の強豪校にも関わらず、去年3年生の先輩が引退したらチームは試合ができるギリギリの人数になってしまった。
去年の全国選抜大会の県予選。
私のせいで負けた。
私のせいでチームメイトが重大な怪我をした。
私のせいで高校の名前に泥を塗った。
全部、全部私のせい。
チームメイトが怪我をして、泣きながら運ばれていく姿を見て、
「この大会が終わったら、やめよう。」
そう思った。
試合ができるぎりぎりの人数だった。その子が退場したことで、試合が出来ない人数になった。
その子は膝の靭帯を損傷していて、立つことすらできていなかった。
でも、
「できます!やれますよ!まだできるんです!足なんか痛くありません!お願いです!」
そう言って、顧問に泣きながらしがみついていた。
その姿を見て何故自分が怪我をしなかったんだろうか。何故この子だったのか。
顧問は「だめだ。」
そう言ってスタッフに担架でその子を運ぶように指示した。
静かな会場にその子の泣き声だけが響く。
この場から立ち去りたかった。
会場の全ての人に指を刺されてる感覚だった。
なにもかも怖かった。
「お前のせいだ。お前のせいで負けた。お前のせいであの子は怪我をしたんだ。」
誰もそんなこと言ってくる人なんていない。
でも、私を見る全ての人が言っている気がした。チームメイトが、
顧問が、
保護者が、
観客席の全員が、
「お前のせいだ。」
そう、言われてる。
言われてないのに、言われてる。
その数時間後、病院から帰ってきたその子に会った。車の後部座席に座っていた。
「愛佳。大丈夫?」
「大丈夫!大丈夫!」
「、、ごめん。私のせいで、、、こんな、、」
「てちのせいじゃないよ!大丈夫だから!」
なんで?なんで責めないの?
私があそこであんなミスしなければ、愛佳は相手選手にぶつからずにすんだのに。
なんで誰も私を責めないの?
気を使われて、優しくされるくらいなら、
全員から責められて、罵倒されたほうが楽だよ。
それから2年生になるまで、何度も辞めようとした。でも顧問に引き止められていた。
練習にも身が入らない。
なにもしたくない。
その時期のテストは悲惨なものだった。
授業にも集中できない。
テスト勉強をする気もおきなかった。
赤点はなかったものの、追試ばかり。
でも別に気にならなかった。
何も思わなかった。
何も感じなかった。
このままじゃダメだと自分が奮い立つこともなかった。
顧問に心配されるほど痩せていた。
ご飯を食べることすらめんどくさい。
今思えば、軽い鬱だったかもしれない。
誰に何を言われても、感情がでてこない。
顧問にめちゃめちゃ怒られても、
別に何とも思わなかった。
でも、その色のない日常に突然色がついた
君と出会って、僕の毎日はカラフルに色がついたんだ。