食糧危機と人工肉 朝cafe | 山形大学 Academic Café (アカデミックカフェ)

山形大学 Academic Café (アカデミックカフェ)

「学部を越え、知識・考えを発信・共有し、視野を広げる場の創出」という理念のもとに活動をしていました!(現在サークル活動は休止しております。)

5/28(日)に朝cafeを開催しました!

 

 毎週メンバーが気になるニュースをみつけて、ディスカッションをする朝cafe。

 今回、理学部の学生が提供したテーマは「食糧危機と人工肉」でした。

米国人の1/3は「人工肉を日常的に食べてみたい」という調査結果により書かれたネットのニュースを参考にしました。

 

 ニュースによると、サンフランシスコを拠点とするMemphis Meatsが3月に細胞を試験管で培養した「人工肉」の試食テストの結果を公表しました。673人を対象にしたその調査では、約2/3の人々が人口肉を試したいと答え、1/3の人々はいずれ人口肉を日常的に食べるかもしれないと答えたそうです。

 

 人口が増え続ける中で広まる食糧危機が懸念されています。オランダで研究が始まった人工肉は、食糧増産の解決策の一つとして注目されているそうです。また、それ以外にも動物福祉や畜産による環境負荷の低減も期待されています。

 

 朝cafeでは「人工肉を食べたいと思うか?」という問いからディスカッションがスタートしました。「食べてみたい!」「私はちょっと…」と様々な意見があり、その食べる基準は味なのか倫理的問題なのかに分けられました。倫理に注目した場合、メンバーから「命をいただくという意識が遠ざかる」のではと心配する意見がありました。先進国で飽食と食品ロスが問題となる中、食べ物になる前の命への想像力が減っている気がします。人工肉が問題提起となれば良いですね。

 今回は医学部のメンバーも参加していました。大学では人の皮膚や副腎の細胞を培養しているとのこと!培養の仕方など、ディスカッションに専門的な知識も加わり興味深かったです。

 また、

「畜産を職業にしているひとの雇用は失われるんじゃないか」

「食文化は宗教も関わるとてもデリケートなもの。人口肉を食べることは強要できない。」

「人工肉の食品表示ってどうなるの?」

「そもそも世間に広まっている基準って科学的な根拠がないものも多いよね」

「研究室と外の世界をつなぐ、科学技術コミュニケーションって大事!」

と様々な意見が交わされました!

 

 朝cafeの一時間で答えを出すことは難しいですが、一つのニュースに対し他学部の意見が聞けるのは本当に楽しいです! 以上、今週の朝cafeの報告でした。

 

次回 朝Cafe

6/4(日) 9:00~11:00 Skypeを使用します。

基本的にメンバーのみの活動ですが、連絡頂ければ参加可能です!

 

☆山形大学Academic cafe 4周年記念☆

第44回 Academic Cafe 

日時:6/17(土) 第一部:14:00~15:30(13:45 開場)

          第二部: 16:00~17:30

場所:第一部 SCITAセンター(小白川キャンパス内 正門から入り左手)

     第二部   STREET SHUFFLE(小白川キャンパス 正門の向かいにあるカフェ)

テーマ:「地域に根ざした大学とは ー分散型キャンパスのメリット化へー」

入場無料、申し込み不要、どなたでもご参加いただけます!

分散型キャンパスのデメリットから生まれたサークルがそのメリット化を考えます。皆さんの意見も是非お聞かせください!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

文責 :平

メール:academic.cafe0923@gmail.com

Facebook:https://www.facebook.com/academiccafe.yamagatauniv

Twitter:https://twitter.com/cafe_academic