東開町に新築移転して早2年、「意気揚々の船出」のつもりが、そこから創業以来の最大の苦難に直面した。「何としても成功しなくては!」との悲壮感が、社員たちに、常務に、私自身に幾多のプレッシャーをかけ過ぎたのではないかと反省する。
これは「経営(基本)理念」に掲げる「私たちは、物心ともに豊かになり、幸福な人生を実現します」と真逆になっているこの2年を見ると、会社トップとして大いに反省しなければならない。
しかし、過去のことを後悔しても始まらない、暗くなっていても先に進まない。反省すべき点は反省し、まず私(たち)は、明日に未来に向かって、新たな希望を持たなければならない!
・・上手く行かぬから望みを失うのではない。望みをなくするから、崩れていくのである。(中略)それは、すでに大きくのびるための、一時の屈曲(かかみ)であり、高くのぼるためのふんばりである。
(倫理研究所・万人幸福の栞14条「心即太陽」より)
私は「駄目だ」と思ってからが「本番だ」と思って来た。そういう人生を歩んで来た。自分が打たれ強い、叩かれ強いとは思わないが、過去幾多の苦難に直面しても、そのたびに逃げずに真正面から一つずつ乗り越えてきた。だからこそ今がある、と確信する。
しかし今回分かったことは、経営者としては66歳にしてまだまだ「序の口」ということだ。一人前の経営者「社員を幸せにできる経営者」となるにはまだまだ幾多の苦難が必要ということだろう。
要は「その苦難から逃げてはならぬ。真正面から受け止め、明るく考え解決していく」姿勢が大切だ。「我に七難八苦を与えたまえ」との古の勇士には程遠いが、それに近い心境である。
6月に入り、市内の金融機関6行に、初めて一人で訪問し「決算報告」を行なった。支店長たちに、昨年の決算とその原因を率直に語り、今期の現状を明確に説明し、今後の抱負とビジョンを語らせていただいた。それが終わってみて「決算報告」や「現状報告」がなぜ必要なのか、発見した。
それは「経営者の現状把握分析」もさることながら、「現状をいかに克服し、明日の会社の方向性と道筋(戦略)を語り、“経営者の覚悟”を最大のステークホルダーでありサポーターである金融機関に表明するもっとも良い機会である」ということだ。新たな発見だった。
苦しい時でも焦らず、言い訳せず!調子が良い時でも謙虚におごらず、感謝の気持ちを忘れない! 目の前の事実を常にポジティブに捉え、元気に行動する!そして目標を達成するまでは、決してあきらめずに挑戦し続ける!・・・を肝に銘じたい!