ある記事で、「すみません」と「すいません」のどちらを話し言葉で使うか?というのが載っていました。
目的地までの道順がわからない時、飲食店で料理を注文しようとする時・・・
「すいません」、あるいは「すいません」と言う人は多いでしょう。
話し言葉では意識せずに使っている人が多数だと思います。
自分も意識したことがないけど、あらためてみるとどっちを使っているのだろうと思いました。
国語辞典で「すみません」をひくと
その意味は謝罪だけではなく、感謝や依頼も語意に含まれています。
なので、謝罪でも感謝でもあいさつでも使えるオールマイティーでコミュニケーションを円滑に進めるための便利な言葉と言えますね。
人の心情として「すみません」の一言があれば、親切に対応したくなりますからね。
国語辞典の多くは「すみません」の項で、くだけた形として「すいません」も紹介しています。
「すいません」はくだけた形の言葉だったのですね。
あるアンケートによると
話し言葉だと「すみません」と「すいません」は拮抗していました。
ただ、すみません派には、「すいません」について、
少々なれなれしく、適当に言っているように聞こえて抵抗感を抱く人が多いようです。
国語辞典でも載っているように「すいません」はくだけた形の言葉なので、公の場で使うのは避けた方がいいかもしれません。
これは覚え方としてギャグなのかわかりませんが・・・
ある中学校の先生がいて、生徒が「すいません」と言うと
「お前はまだ中学生だから、そらタバコは『吸いません』わな」とたびたび注意されて、「すみません」を覚えたとか!?
確かにこうやって覚えると頭に刷り込まれますね~(笑)
一方のすいません派には、
柔らかい印象で話しかけるのに便利
「すみません」だと相手と距離を置いているようで使いづらい
笑顔で「すいませーん」と言うと、人間関係が円滑になるような気がする
といった効用を感じている人が多いようです。
関西地方ではさらにくだけた形の「すんません」が多く使うようで
人と人の間をすり抜ける時は「すんません、すんません」
強引に頼みごとをする時は「えろうすんませんが」
ただ「すみ(い)ません」の乱用は考えもの。
日本語には謝罪や感謝の意を表す豊かな語彙がたくさんあるので、
「すみません」を連呼するのではなく、
「申し訳ありません」「失礼しました」「恐れ入ります」など、場合に応じて他の言葉も使った方がいいかもしれません。
あらためて日本語は難しいけど、奥が深いと思いました。
「すみません」と「すいません」
状況に応じて相手に失礼のないように使い分けをしなければいけませんね。