プロ野球観客動員数の謎!? | ジャイアンツ&ファイターズの二刀流応援ブログ

ジャイアンツ&ファイターズの二刀流応援ブログ

ジャイアンツとファイターズ中心の野球狂のブログですが、その他出身の北海道のことや旅行・温泉など、いろいろと幅広く書いています。

去年のプロ野球(NPB)の観客動員数は、2513万9463人を記録。

これは実数発表を始めた2005年以降では最多だそうです。

 

ちなみに2005年は1992万4613人だから、この12年で500万人以上増加したことになります。

 

まぁ、最近はよくお客さんが入っていると思います!

 

 

ある記事に、その観客動員の数字について興味深いデータを見つけました。

 

 

 

2017年、最も観客動員が多かった球団は、ジャイアンツ読売ジャイアンツではなく、タイガース阪神タイガースでした!(上表参照)

 

でも、この数字は鵜呑みには出来ないですね。

 

今、シーズン143試合を消化しますが、試合数が奇数なので、各球団の主催試合は72試合と71試合の2つあり、試合数の差がそのまま観客動員数にも影響します。

 

あと一番大きいのは、各球場の器の大きさの違いですね。

 

タイガース阪神タイガースの本拠地、阪神甲子園球場のキャパは4万7508人、しかし横浜スタジアムや神宮球場は約3万人。

 

容れ物の大きさが違うから単純比較はできないのです。

 

 

 

そこで、動員率で比較するとわかりやすいですね。

 

調べてみました!

(この動員率は球団主催試合で本拠地球場だけでなく、地方球場や、他球団の本拠地といったキャパの違う球場の動員率も加味しています)

 

 

<2014年から2017年にかけての観客動員数、動員率の増減>

阪神
268万9593人(81.5%)→303万4626人(91.9%) +10.5%
巨人
301万8284人(95.6%)→295万8890人(95.0%) -0.6%
ソフトバンク
246万8442人(90.5%)→252万6792人(92.4%) +1.9%
広島
190万4781人(82.7%)→217万7554人(94.3%) +11.6%
日本ハム
189万7789人(66.4%)→208万6410人(73.3%) +6.8%
中日
200万0912人(76.8%)→201万0772人(76.4%) -0.4%
DeNA
156万4528人(73.5%)→197万9446人(92.8%) +19.3%
ヤクルト
143万8775人(63.4%)→186万2731人(82.1%) +18.7%
楽天
145万0233人(70.0%)→177万0108人(82.4%) +12.3%
西武
149万8365人(63.0%)→167万3219人(70.9%) +7.8%
オリックス
170万3734人(65.9%)→160万8751人(63.1%) -2.8%
ロッテ
122万3915人(56.4%)→145万0164人(67.8%) +11.4%
 

パ・リーグ
1024万2478人(69.3%)→1111万5444人(75.2%) +6.0%
セ・リーグ
1261万6873人(80.0%)→1402万4019人(89.0%) +9.0%
全体
2285万9351人(74.8%)→2513万9463人(82.3%) +7.5%
 

 

この数字を見ると、12球団中9球団が動員率を増やしています。

 

特に伸びが凄いのは、ベイスターズ横浜DeNAベイスターズとスワローズヤクルト

 

最近、「カープ女子」ブームでカープ広島東洋カープが一番かと思ったけど、ベイやミルミルはそれ以上でしたね。

 

確かに最近はハマスタのチケットが取りにくくなっているので、納得です。

 

我がジャイアンツ読売ジャイアンツは、動員率だと95%でトップ!

でも、逆にいうと飽和状態(満員状態)でこれ以上の伸ばすことは不可能ともいえます。(観客席を増設するしかない!?)

 

 

そんな中で伸び悩んでいるのが、ドラゴンズ中日ドラゴンズとバファローズオリックス・バファローズ

 

ここ数年の成績不振によるところが大きいと思うが、いい球場を持っているので頑張ってもらいたいですね。

 

 

 

 

ここまでは各球団の主催試合の観客動員数を見てきたが、逆にビジターゲーム、つまり相手主催試合での観客動員数と動員率を調べました。(この数字は自分も初めて見ました!)

 

これを見ると、今のプロ野球の人気のからくりがよくわかります!

 

 

<2017年ビジターゲームでの観客動員数、動員率>

広島 237万8140人 89.3%
DeNA  235万0119人 85.9%
阪神 227万9570人 90.5%
巨人 225万1901人 88.2%
ヤクルト 220万8669人 86.1%
中日 218万0111人 84.3%
日本ハム 195万5922人 81.9%
西武 194万3185人 76.9%
オリックス 192万9871人 79.1%
ロッテ 190万6724人 74.3%
楽天 188万2651人 73.7%
ソフトバンク 187万2600人 76.9%
 

パ・リーグ 1149万0953人 77.1%
セ・リーグ 1364万8510人 87.4%
全体 2513万9463人 82.3%

 

 

ビジターでの観客動員数は、カープ広島東洋カープが1位!

動員率でもタイガース阪神タイガースに次いで2位ですから、カープ人気は今や全国区になったということです。

 

確かにどこの球場でも真っ赤になりますからね~(汗)

 

ジャイアンツも全国区の人気を誇るが、昭和の時代にこのデータを取っていたら、おそらくひとり勝ちだったでしょうね。

 

今やジャイアンツは、カープやベイスターズ、タイガースに肩を並べられているということか!?

 

 

逆に気になるのが、パ・リーグ6球団の数字が軒並みに低いことですね。

 

昔の閑古鳥が鳴いていた時代から見れば、人気はかなり上がりました。

 

各球団の努力もあって、地元では地域密着のチームとして高い観客動員数を誇っています。

 

しかし、昔から全国区で人気があり、知名度で勝るセ・リーグ球団に追いついていない、のが現状と言えます。

 

 

特に目を引くのがホークス福岡ソフトバンクホークス

 

主催試合では、パ・リーグ1位の観客動員数を誇るのに、ビジターでの動員数が最下位。

 

他のチームには福岡での試合の数字が乗っているとはいえ、驚きの数字ですね!

 

自分も福岡では何度も観戦していますが、あの人気は半端じゃない(アウェー感が半端ない!)と思ったけど、全国的にはまだ人気がないということでしょうか。

 

 

 

最後に興味深いデータを。

 

去年のプロ野球公式戦のうち地方球場で行われた試合は35試合で、観客動員は53万6387人、動員率は65.9%。

 

昔から見ると、地方での試合は数も減り、動員数も動員率も減っているそうです。

 

中には地方での試合をやめてしまった球団もあるそうです。

 

昔は年に1度のプロ野球を楽しみに、地方球場には沢山のファンが駆けつけていたが、今はジャイアンツ戦でも満員にならないことがあります。

 

そして、地方では地上波での野球中継がなくなったこともあり、プロ野球への関心が薄れていることも影響しているでしょう。

 

つまり、今のプロ野球は、本拠地のある狭い地域でマーケティングやファンサービスなど努力をしています。

 

そのおかげで観客動員数は伸びているが、その多くは近くに住むリピーターということ。

 

だから、プロ野球チームがない地方では、野球人気はさっぱりということなんでしょうね。

 

 

幸い自分は、首都圏というプロ野球チームがたくさんある地域にいて恵まれていますが、そうでない地方の人は野球そのものが見れませんからね。

 

これらの数字を見て、「野球離れ」は確実に進行していることがわかりました。

 

 

プロ野球関係者はこの事実に目を向けて、野球人気復活の努力をして欲しいですね!