ブレインフォグ専門外来治療について | YNSA(山元式新頭針療法)による難病治療 難病改善人冨田祥史(とみたよしふみ)のぶろぐ

ブレインフォグ専門外来治療について

ブレインフォグ(脳霧、脳の曇り)は、認知機能の低下や思考の混乱、集中力の低下、記憶力の低下などの症状を特徴とする状態です。一般的に、この用語は医学的な診断基準としては使用されておらず、特定の疾患の症状としても確立されていませんが、多くの人が日常生活で経験する一時的な状態として認識されています。最近では特にコロナ罹患後のブレインフォグが有名ですが、実はベンゾ系のお薬の離脱症状としてもブレインフォグは以前より存在していました。当院ではベンゾ系の投薬による副作用としてのブレインフォグとコロナ罹患後、コロナワクチン後遺症のブレインフォグに対しても鍼灸治療と漢方治療で成果を上げています。

原因:

ブレインフォグの原因は多岐にわたりますが、以下のような要因が関与することがあります:

  1. ストレスや不安: 長期間にわたるストレスや不安は、脳の機能に影響を与え、ブレインフォグを引き起こす可能性があります。

  2. 睡眠不足: 十分な睡眠を取らないことは、集中力や認知機能の低下を招き、ブレインフォグの原因となります。

  3. 栄養不足: 栄養失調や血糖値の変動が脳の機能に影響を与え、ブレインフォグを引き起こすことがあります。

  4. 身体的な疾患: 慢性疾患や自己免疫疾患、ホルモンの異常など、身体的な問題がブレインフォグの原因となることがあります。

  5. 薬物の副作用: 特定の薬物(抗うつ薬や抗不安薬など)の副作用としてブレインフォグが現れることがあります。

症状:

ブレインフォグの症状には、以下のようなものが含まれます:

  • 集中力の低下
  • 思考の混乱やぼんやり感
  • 記憶力の低下
  • 言葉の取り違えや思考の遅さ
  • 意思決定能力の低下
  • 情緒の不安定さ

一般的な治療法:

ブレインフォグの治療法は、その原因に基づいて異なりますが、以下のようなアプローチが一般的に用いられます:

  1. 健康的な生活習慣の確立: 十分な睡眠をとり、バランスのとれた栄養を摂取し、ストレスを軽減することが重要です。

  2. 身体的な問題の治療: 身体的な疾患やホルモンの異常が原因の場合は、適切な治療を受けることが必要です。

  3. 薬物の見直し: ブレインフォグを引き起こす可能性のある薬物を見直し、必要に応じて医師と相談して変更することが重要です。

  4. ストレス管理やリラックス法の学習: ストレスや不安を軽減するための技術(瞑想、深呼吸、ヨガなど)を学び、実践することが有効です。

  5. 心理的なサポート: 必要に応じてカウンセリングや心理療法を受けることで、ストレスや心理的な問題に対処することができます。

当院でのブレインフォグの専門治療:

東洋医学におけるブレインフォグの治療法は、体のバランスを整え、気・血・水・津液などの生体エネルギーの流れを調和させることを重視しています。以下に、東洋医学でのブレインフォグの治療法について詳しく説明します。

1. 鍼灸療法:

鍼灸療法は、経絡やツボを刺激することで気の流れを調整し、体のバランスを整える治療法です。ブレインフォグの場合、特定のツボや経絡を刺激して脳の機能を活性化し、集中力や記憶力を向上させる効果が期待されます。特に当院では脳内炎症を改善する頭皮鍼のアプローチを行うことでブレインフォグの改善に大きな成果を上げています

2. 中医薬療法:

中医薬療法では、漢方薬や生薬を用いて体の内部からのアプローチを行います。ブレインフォグの原因に応じて、気や血の不足、湿邪(湿気)、痰などの異常を調整する漢方薬が処方されることがあります。

  • 例えば、気の不足によるブレインフォグの場合、補気を目的とした補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの漢方薬が処方されることがあります。
  • 認知症に対する栄養療法や漢方薬のうち血栓を溶かす漢方薬が有効な場合があり、適宜漢方治療を行っていきます。

3. 食事療法:

東洋医学では、食事が体のバランスに大きな影響を与えると考えられています。ブレインフォグの改善には、特定の食材や食事法を取り入れることが効果的です。

  • 血の不足によるブレインフォグの場合、鉄分やビタミンB12を多く含む食品(赤身の肉、レバー、豆類など)を摂取することが推奨されます。
  • 湿邪が原因の場合、湿邪を排出する効果がある食材や飲み物(生姜、ひえ湯など)を摂取することが有効です。

4. 呼吸法や気功:

呼吸法や気功などの東洋の健康法は、気の流れを調整し、心身のバランスを整える効果があります。定期的な呼吸法の実践や気功、自律訓練法などの行ないは、ブレインフォグの改善に役立つことがあります。

5. 生活習慣の改善:

睡眠や運動、ストレス管理などの生活習慣の改善も重要です。十分な睡眠をとり、適度な運動を行い、ストレスを軽減することで、ブレインフォグを軽減する効果が期待されます。

東洋医学のアプローチは、症状の根本原因に対処し、体の自然な治癒力を高めることを目指しています。ただし、個々の症状や体質に応じて適切な治療法を選択するためには、専門家の指導を受けることが重要です

 

 

ブレインフォグの治療法は個人によって異なる原因や症状を示すことがありますので、継続的な診察や専門家の指導を受けることが重要です。