うつ病7 現代型のうつ病
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院です。
前回はうつ病の話の中でも「高齢者のうつ病治療」というテーマでお話しました。今回は「現代型のうつ病」というテーマでお話します。
さて、「現代型」のうつ病という言葉が使われることがあります。これは、医学的な病名ではありませんが、一般社会では広く使われ始めています。
うつ病というと、几帳面や真面目で、他人に気を遣いすぎる人が発症する病気とされています。こうしたうつ病の特徴に当てはまらない病状があるのが現代型のうつ病で、それにより苦しんでいる人は大勢います。
正式な病名ではありませんが、現代型のうつ病という名称を使うことで新しい治療の支店が見えてきたり、周囲の人の対応のコツが見えやすくなる面もあります。
現代型のうつ病でも、前回までにお話した、うつ病の典型的な症状の多くが現れます。そのためにつらさを感じていて、日常生活に支障を来しているため、うつ病と診断されます。
また、現代型のうつ病では、「食べ過ぎ」や「眠り過ぎ」といった症状が現れることがあります。これは典型的な症状とは正反対のように思えますが、うつ病では、こうした症状が現れる場合もあり、診断基準の中に加えられています。
現代型のうつ病で問題になるのは、状況によって気分が変わる点です。うつ病では、何に対しても興味がわかず、沈み込んだ状態が続きます。ところが現代型のうつ病では、自分の好きなことを行なうなど、何かきっかけがあると、一時的に気分がよくなることがあります。ただ、このようなことがあるとしても、ほとんどの時間は憂うつで沈み込んでいるのです。
現代型のうつ病は、若い人に多い、対人関係に敏感である、という特徴もあります。また、何かがうまくいかないようなとき、自分ではなく、周囲の人を責める傾向があるともいわれています。
現代型のうつ病は、新しいうつ病というわけではなく、典型的な症状とは異なる特徴を伴うことが多いために以前はうつ病と診断されていなかったと考えられます。日本では30年ほど前から報告されており、研究の対象となってきました。また、欧米でも現代型のうつ病を新しい病気とはみなしていません。
今回はここまでです。次回は「現代型のうつ病の治療について」というテーマでお話していきます。
うつ、自律神経失調症でお悩みなら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋2-21-10
TEL&FAX 06-6659-0207 Email: mail@ynsa-japan.com