自律神経と免疫力11 「薬との上手な付き合い方」を覚える
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は「自分の免疫力を試してみよう」というテーマでお話ししました。今回は「薬との上手な付き合い方を覚える」というテーマでお話ししていきます。
さて、ステロイド剤は、かつてリウマチの特効薬として登場しました。ステロイドにおける炎症抑制作用が注目されたからです。
しかし、それは最初の一時期だけでした。結局は、多くの人に副作用が起きてしまったのです。
ただ、この経験は生かされませんでした。ステロイド剤は現在でもリウマチ、アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎などの病気に使用されているのです。
ステロイド剤は、初めのうちは活性酸素を無毒化し、組織の炎症を取り去る働きをします。リウマチならば痛みを抑え、アトピー性皮膚炎ならばきれいに湿疹をなくしてくれるのです。
しかし、長期間(1年以上)使用するうちに、ステロイドが体内に蓄積されていきます。すると、今度は体内で酸化コレステロールに変化します。
酸化コレステロールは、組織を酸化して破壊し、新たな痛みを生み出したり、新たな皮膚炎を起こしたりするようになります。
それを抑えるためには、より強いステロイド剤を投与する必要があります。こうして、ステロイド剤に頼らざるを得ない依存症に陥ってしまうのです。
ステロイド剤の依存性は消炎鎮痛剤と同様かそれ以上に強力です。交感神経緊張状態を生み出すのも同様です。
ステロイド剤を長期にわたって使用すると、全身の血流障害が起きるようになります。すると、頭痛、腰痛などが発症します。
また、交感神経が緊張するため、血圧や血糖値も上がります。やがて、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を発症し、今度は、その症状を緩和させるための新たな薬を飲まなければならない・・・こうした、「いたちごっこ」が延々と続くことになります。
このように、消炎鎮痛剤やステロイドについて、危険性を述べてきたわけですが、これらの薬を全く使うなということではありません。
痛みもストレスの一つです。ですから、あまりにも激しい痛みのときは消炎鎮痛剤の使用も仕方ない場合もあるでしょう。
ステロイド剤も、重度の火傷や交通事故で皮膚組織が破壊されて命の危険が伴うような緊急の場合、その効果を発揮します。
しかし、長期の使用となると、前述したような悪循環へと陥ってしまうことになるのです。健康で長生きを目指すならば、こうした「クスリのリスク」を知り、長期使用は避けるべきです。
また、ご自分の病気や症状を点検し、思い当たることがあれば今からでも改めることをお勧めします。どこかで断ち切らなければ、病気の連鎖は果てしなく続いていくからです。
今回はここまでです。次回は「体温が一度上がるだけで免疫力も上がる」というテーマでお話ししていきます。
自律神経失調症でお悩みなら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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