米シンギュラーがMySpaceを携帯で提供


Cingular to offer MySpace on cell phones


For $2.99 a month, customers will be able to access a version of popular social-networking site from their handsets.
Published: December 17, 2006, 9:36 PM PST

Cingular Wireless, the largest U.S. wireless phone carrier, will offer a version of popular social-networking site MySpace.com on its phones in an expansion of their partnership, the companies plan to announce on Monday.


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日本でもKDDIがGREEと提携してEZ GREEというモバイルSNSサービスを無料(パケット通信料は別途)で提供し始めたり、ソフトバンクがMySpaceと提携したりで、ここのところ携帯にもSNSが入り始めているが、米国でも最大手携帯電話会社のシンギュラー・ワイヤレスが世界最大のSNSサービスMySpaceと組んで携帯で提供することになった。


電話(音声)ARPUの低減に歯止めがかからない携帯電話会社は、データARPUの向上と競合会社との差別化に必死となっている。また、携帯やPHSによる真のオープン化(インターネット化)が進んできているため、囲い込みモデルによる情報の提供サービスが頭打ちになってきている。


そのため、データARPUを向上させるには、音楽配信、映像配信あるいはクレジット、各種検索サービス等へと進出してきているが、ここにきて滞在時間の長いといわれているSNSで通信料(パケット定額の場合はそんなに増えないが)で稼ぐか、SNSを利用したECにより稼ごうというのが狙いだろう。KDDIの場合はさらにNTTドコモやソフトバンクとの差別化の一つであるEV-DO Rev.A(vs. HSDPA)の加入促進に一役買わせようという狙いも見える。


シンギュラーの場合は月額3ドル(350円くらい)を払うモデルだが、KDDIの場合は無料なので、開始1ヶ月で10万加入の獲得に成功している。


シンギュラーの場合サポートする端末機種は当初30、20機種今後サポート予定。ビデオの投稿は初期では出来ないということだ。KDDIの場合もezmulti、ez WINの加入・対応機種とか制限がついている。


SNSでお金を取ろうというビジネスモデルがレガシー的な考えだし、使える機種に制限があるとか、PCでのSNSとも使い勝手、サービスが異なるの問題だろう。


今後、MySpaceと提携したソフトバンクや、残るmixi(最近行き詰ってきている)あるいは楽天と提携するだろるドコモの動向に注目していきたい。