NTTドコモ夏野氏が語る、モバイル検索サービスを導入した理由

永井美智子(編集部)

2006/07/20 21:57

 NTTドコモ執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏が7月20日、携帯電話関連の展示会「WIRELESS JAPAN 2006」において講演し、10月より開始するiMenu の検索サービスについて紹介した。

 これは、公式サイトをキーワードで検索できるほか、ドコモが連携する9社の検索サービスを使って、一般サイトと呼ばれるドコモ非公認のサイトも検索できるようになるもの。これまでiMenuではカテゴリ別に公式サイトを紹介するディレクトリ型サービスのみを提供していた。検索サービスの導入により、ユーザーが目的のサイトにたどり着きやすくなる。


 夏野氏によれば、ドコモユーザーのアクセスを見ると、すでに2003年ごろから公式サイトよりも一般サイトのほうがページビューが多いといい、現在では全アクセス量に占める一般サイトの比率は70%程度にまで高まっているという(グラフ)。


 「iモードはサービス開始当初から一般サイトの存在を前提にしているオープンモデルだ。ただ、アクセス量の多さは必ずしも(サイトの)情報の重要性に比例しない。一般サイトのほうがページビューが多いことを是としたビジネスモデルを採っている」(夏野氏)


 ただし、iモード開始当初にくらべて、公式サイト、一般サイトともに量が増えており、どこにどんな情報があるのかが分からなくなってきている。一般サイトではすでにさまざまなモバイル検索サイトも存在しているが、「ユーザーの中にはモバイル検索サイトのURLが分からないという人もいる。そのため、検索サービスをドコモが提供することにした」(夏野氏)


 現在はNTTレゾナントやライブドアなど9社と連携し、ドコモの検索サイトから各社の検索結果に1クリックで移動できるようになっている。夏野氏は「我々は常にオープンであり、この9社以外の検索サービスについてもウェルカムだ。(ソフトバンクグループの)ヤフーでも構わない」と話し、連携する検索サービスの数を増やす考えも示した。



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ソフトバンク、KDDIに遅れた形でのモバイル検索サービス強化に名乗りを上げた形のドコモだが、やはり広告塔の夏野氏に言い訳を頼るようでは、この分野での成功は望めなさそうだ。


iモードにしてもEZWEBにしてもvodafone liveにしても、基本的にはインターネットではなく、自前のサイトやゲートウェイを経由してトラフィックで稼ぐビジネスモデル、情報サービスには変わりない。ただし、ソフトバンクの場合はグループにyahoo! japanを抱えているし、KDDIもDIONというネットはあるもののgoogleという武器(ブランドネームを借りた強化の見せかけ)を手に入れ、ドコモはグループにレゾナント/gooというサービスはあるものの、完全に別会社、これらの3社が本当の意味でオープンにするかどうかは不明だ。

ソフトバンクの場合は巻き返しのためにも積極的な投資を行う可能性は高いが。。。


メールにしても字数制限が会ったり、パケットベースの課金システムというナンセンスな儲けモデルを早く手放さない限り、高い通信料金を払い続けるユーザから逃げられるだろう。


今のところは逃げ出せる道はないが、別にwillcomでも構わないし、2900円の定額モデルは本来は驚異となるはずだが。。。