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2006年02月25日

米Apple,iTunes Music Storeの販売楽曲数が10億曲を突破

米Apple Computerは米国時間2月23日,同社の有料音楽配信サイト「iTunes Music Store」で楽曲の販売を開始して以来,3年足らずで販売した楽曲数が10億曲を超えたことを発表した。10億曲目となったのは,Coldplayのアルバム「X&Y」に収録される「Speed of Sound」だった。


 10億曲目をダウンロードしたのは,米ミシガン州に住むAlex Ostrovsky氏。同氏には特賞として20インチのiMac,第5世代のiPodを10台,iTunesで使える1万ドル分のギフト券が進呈される。また,同社は10億曲突破を記念して,名門音楽学校のジュリアード音楽院に同氏の名前で奨学金を設ける。


 同社CEOのSteve Jobs氏は,「すべてのユーザー,アーティスト,音楽会社の経営陣は,過去3年間で共に成し遂げてきたことを思い返して欲しい。10億を超える楽曲が世界中で合法的に購入,ダウンロードされたことは,楽曲の著作権侵害に対抗する大きな勢力になるとともに,CDからインターネットという新しい音楽配給の道を切り開いた」とコメントしている。


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発表資料(1)
発表資料(2)

(ITPro)


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iTMSが始まって以来3年弱で10億曲を突破、年間あたり3億曲。

一方の日本で一番音楽配信で成功しているKDDIの『着うたフル』は年間3000万曲。

この差はただ単純に数字だけに違いではなく、マーケットの捉え方にもよる。


imtsは基本的に世界中のどのPCでも(ソフトがあれば)ダウンロードでき、それをiPODに転送し、どこでも聞ける。これからは映像のダウンロードも始まる。

一方のkddiはダウンロードはauの特定の端末のみしかダウンロードできず、PCへの転送は出来ない。映像のダウンロードできる端末は新たに開発したこれから発売されるHDD対応の端末しかない。ドコモも方式HSDPAがどうだこうだとか、あまり戦略的にものを考えているようにも見えない。どうも日本人のものの考え方は目先のことに囚われすぎて、長期的な視野、戦略的なものの考え方が出来ていない。

もっと中国でダウンロードするとか、漫画をアメリカ、ヨーロッパでダウンロードするとかを考える人・会社はいないのだろうか?

せっかくケータイ大国と入ってもハードにしか囚われていない日本に将来性はない。