高速版Wi-Fi規格「802.11n」、標準化作業が正常化へ
文:Marguerite Reardon(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006/01/12 11:04

 新しい高速版Wi-Fi規格の策定作業が再開する可能性があると同標準化プロセスの関係者が明らかにした。この作業は、2005年終わりに頓挫してから数カ月にわたって難航していた。

 802.11nと呼ばれる同仕様の改訂ドラフトは、来週ハワイで開催される802.11n作業グループの会議で発表される見通しで、正式な規格ドラフトとなるために必須である75%の賛成票も得られるものとみられている。

 Motorolaの規格担当バイスプレジデントMike Pellonは、「見通しは非常に明るい。分裂の危機は去ったと思われる。分かれていた意見がここ数カ月でまとまってきた」と語っている。

 802.11nの残りの標準化プロセスがこのまま予定通りに進めば、高速Wi-Fi技術をサポートした製品が12~18カ月以内に発売されると、同氏は語っている。

 802.11n作業グループは、IEEE(米電気電子通信学会)内部で設置されてから1年以上が経過している。同作業グループは、無線LANのデータ転送速度を4倍に高める次世代Wi-Fi技術MIMO(Multiple Input/Multiple Output)の標準化を目指している。


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アンテナ高度化技術としてはスマートアンテナ(AAS)やMIMOが有望視されているが、WLANの世界ではMIMOが有力だろう。しかし、MIMOはWiMAXや3G LTE等でも今後取り入れて行かれるだろうから、今後の標準化が注目される。

また、Airgoは有望企業だが、Intelと対立し本規格は危なかったがようやく正常化した。

今後の技術革新に期待したい。