猛蹴メディカルページ(脚がつる) | 猛蹴ブログ

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1.症状                             

    みなさんご存じのように試合後半に起こるアレです。着地や切り替えし、シュートの際に起こります。医学的には筋肉が何らかの原因で異常な収縮(攣縮)を起こしている状態といえます。

2.応急処置                          

    テーピングなどで無理やり競技を続けることができるかもしれませんが、基本的には競技を中断してください。直後のストレッチを行ったあと、重要なのはアイシングをしないこと!つった状態とは筋が過剰に収縮して阻血状態になっていますので、アイシングはそれを助長してしまいます。ひととおり痛みが収まったらストレッチやマッサージなどを行い、血液循環を改善させます。

3.原因と対処法                       

   足がつる原因は多くありますが、サッカーをやっているときに起こるもののほとんどは①筋肉が硬い②水分不足③栄養不足、という基本的なことが原因となっていると考えられます。いつもつる人と、つらない人がいるのはその為です。詳しく説明していきますので、いつもつってしまう人は自分に当てはまるかどうか確認してください。

筋肉が硬い

   まずは基本ですが、日常的あるいは競技前にしっかりとストレッチをしているかどうかです。つってしまうところ(ふくらはぎや太ももの裏)はもちろん、意外に大切なのは股関節のストレッチです。股関節を柔軟にしておくことで、ふくらはぎやもも裏の負担が減りますので、しっかりとストレッチを行うだけでつりにくくなる人もいるかもしれません。

水分不足

   次に水分摂取の不足によるものです。試合や練習の前や途中での水分摂取が重要なのは言うまでもありませんが、実際には「水分を貯めておける体」と「水分を貯めにくい体」があります。普段から水分を多く取るようにしている人は前者に、そうでない人は後者になります。体はすぐには変化しませんから、つりやすい人は普段から水分を意識的に摂取するよう心掛けることが必要です。

   また、コーヒーやアルコールを普段から多く飲む人は、それらに含まれる成分の利尿作用により、尿を排出しやすくなっている為、相対的・潜在的に体内の水分量が少ない状態になっていることがあり、その場合もつりやすくなってくる可能性があります。

栄養不足

 一般的にビタミンEとミネラルの摂取不足によっても足がつりやすくなると言われています。ミネラルにはカルシウム、カリウム、マグネシウムが含まれます。特にマグネシウムは摂取しても、体内で消費されることが多く、不足しがちと言われています。マグネシウムは筋肉の緊張と弛緩のバランスをとっており、これが不足すると筋が異常収縮を起こしやすくなります。

 ややこしいことを書きましたが、とにかくつりやすい人はビタミンEカルシウムカリウムマグネシウムが普段の食生活のなかで十分に摂取できているかを再確認してください。これらの栄養素が具体的に何に含まれているかは、ネットなどですぐに分かります。日常的な摂取が難しい場合はサプリメントで補うというのもアリです。

ちなみにバナナにはカリウムが多く含まれ、エネルギーになりやすいので、試合の前や途中で摂ることは非常に効果的だと思います。