■勝負の世界

 オリンピック競技には2つの形態がある。一つは相手と戦って勝ち負けを決める。もう一つは同じ土俵でタイムや技を競う。前者の場合、負けた時の悔しさをもろに感じやすい。悔しい時に泣きたくなる気持ちは誰にでもある。将棋の藤井七冠は小学生低学年の時に負けて大泣きした話は有名であるが、今はどちらが勝ったが表情ではわからない場合が多い。スポーツではゲーム終了後には両者が握手するという光景が多いので、今回は違和感を感じた。将棋の内藤九段の母は負けた息子に対して「負けたら、相手が喜んでくださる」と慰めたという。

■今日の滝・・・三寳の滝(三重県伊賀市)

 白藤の滝、二位の滝、三寳の滝と上流に行くほど斜度が緩くなり、見栄えも悪くなる。しょぼい滝でも愛情を持って接する。滝への思いやりがこの趣味を長く続ける秘訣でもある。