三重県度会(わたらい)町注連指(しめさす)地区は度会町の北東部に位置する。南方には獅子ヶ岳があり、最近では多くの風車が設置された。地区の中心部を流れる注連指川の支流に女滝・男滝があり、観光協会の地図には写真も掲載されている。女滝という名称は、「ふるさと紀行:みえの新風土記(1982)」に「女陰の形をしている」とある。また、男滝はたまたま出会った地元の方が「昔は男の持ち物の形をした岩が挟まっていた」と説明してくれた。私は2015/01に訪問しており、今回は二度目になるが、三重の滝紀行の「真の男滝」の話を読み、三度目はこの滝を探しに行くことになった。古い文献を調べていると、「注連指四十八滝」という記載も多くに見られ、

神都名勝誌巻之6(明治28)で、「最名高きものを倉板瀧といふ。高さ五丈、濶さ、六尺ありて、頗、壮観なり。・・・」とある。実際に訪問してみると、確かに真の男滝は15m級で、下流の10m級の男滝より立派である。このことから、男滝を多くの報告がある下流のものとし、当サイトでは上流のものについては「倉板滝」と呼ぶことにした。なお、地元の方によるとこの付近はヤマビルが多いとのこと。

*文献を読むには、国立国会図書館デジタルコレクションに登録が必要(無料)

女滝

男滝

倉板滝

滝の位置(地理院地図に情報追加)

道しるべあり

イラストマップ

女滝の入口付近

男滝の駐車場所

道しるべ