神爾の滝は比良山系の東面に落ちる滝だが、北にある楊梅の滝と比べるとやや行きにくい場所にあるため、マニア向けの印象がある。滝のある神爾谷はシャカ谷と合流してイン谷となり、さらに正面谷と合流して比良川となって琵琶湖に注ぐ。

 神爾の滝とは、この神爾谷に落ちる6滝(最後の三段滝を2つに分けて7滝)の総称とされる。見栄えのするものとしては、一の滝(雌滝)と四の滝(雄滝)であり、登山道から道があるのは四の滝のみとなる。

 それぞれの滝の高さについては、①関西周辺の谷(中庄谷直著)や②日本の滝データベースに記載があるので、紹介する。

 ①12m-2段10m-4m-15m-4m-3段10m

 ②13m-13m-5m-18m-5m-12m

 滝の名称については漢字に2つのパターンがあるが、当サイトは前者を使用。

 神爾の滝・・・地理院地図、近江の滝、日本の滝②西日本767滝(北中康文著)

 神璽の滝・・・山と高原地図、比良の詩(山本武人著)

 登山道の途中のシャカ谷出合の先にある滝については、カマブロ洞(近江の滝)、シャカ谷滝(日本滝名鑑4000)と書かれているが、当サイトではカマブロの滝としている。これは近畿の山続(1959)に「カマブロという洞窟がある」という記載はあり、カマブロ洞は下の写真のものを指すと思われるからである。

 この日は想定外の積雪があったので、全滝を見るのは早々に諦め、雌滝、雄滝だけでいいかと考えた。過去のレポについては、誤った神爾の滝の位置が書かれた地図もあり、今見ても興味深い。

駐車場所

カマブロの滝

カマブロ洞

釈迦岳分岐(左に進む)

一の滝へのルート付近(斜面降下約60m)

一の滝(雌滝) 

二の滝、三の滝へのルート入口(危険)

四の滝へのルート入口

四の滝への道

四の滝(雄滝)