奈良県東吉野村の「淡井滝」は、昔から滝のHPで紹介され、私自身も前例に従ってアップしているが、行政のHPや印刷物での掲載は見たことがない。伊豆尾の「谷山滝」は谷山谷にあるので納得できるが、これの由来は謎である。

 東吉野村の滝については、奈良県吉野郡史料下巻の高見村史に「投石瀑」、「七瀑」、「美濃々瀑」、「ヒサヤノ滝」、「粟飯谷ノ瀑」、「大瀧」が記載されている。所在地ついては「粟飯谷ノ瀑」が日裏、「大瀧」が伊豆尾となっている。このことから、大瀧=谷山滝と考えられるが、粟飯谷ノ瀑についてはよくわからなかった。しかし、黒滝村粟飯谷という地区は「あわいだに」と読み、淡井滝=粟飯滝なら何となく、現在の情報と文献が一致するではないかと思った。滝名の漢字が変化した例は多いので、今さら、淡井滝が誤りであるという主張はしないが、何か情報をお持ちの方は書き込みしていただけるありがたい。

 

淡井滝(粟飯滝?)2023/05