小原(おはら)の滝については2012/05が初訪であり、11年の時が流れた。石に飛び降り、帰りになかなか登れなくて苦労した記憶がある。その後、道沿いに石碑が作られ、最近では鳥居は設置された。2021/01訪問の様子は動画も作成している。

 一方、奈良県名勝志(明治24年)にある上笠間の滝である男瀑、女瀑、打合瀑、不動瀑について、地理院地図やGoogleMapである程度は位置を推測していた。国立国会図書館デジタルコレクションの本登録で、各地の地誌が全文検索の可能で閲覧できるようになり、奈良県山辺郡誌下巻(1973)で出会った。そこに「小原ノ瀧」の解説があった。「雄瀧雌瀧打合瀧不動ノ瀧等ヲ総稱シテ小原瀧ト云フ」。省略するが、ほかにも滝の高さや位置関係(滝と滝の間隔)の記述もあった。また、文献の通り、不動滝の左岸の垂直な岩壁には絵も彫られていた。

 今後も「小原の滝」は下記に示す雄滝でいいが、マニアはこんな歴史もあったということも知り、やや危険ではあるが、それらを訪れるのもいいだろう。なお、小原の滝の滝前へは鳥居の所ではなく、フェンス入口正面付近から踏み跡を下りると安全と思う。

インスタのトップ画面にした不動滝上部

滝の位置(地理院地図に情報追加)

奈良県名勝志(明治24年、1891)

石碑

入口

新しくできた鳥居

上流の流れ

雄滝

打合滝

不動滝下部

不動滝上部

岩に何か書かれている(不動明王?)

雌滝