宮妻峡は鈴鹿山脈の鎌ヶ岳と入道ヶ岳の中間の内部(うつべ)川上流を指す。この付近の水沢(すいざわ)地区は伊勢茶の一大産地であり、今は歴史のあるもみじ谷の紅葉がいい時期である。東名阪道の鈴鹿ICまたは新名神の鈴鹿スマートICを下りて、宮妻峡に向かうが、後者は周辺道路の整備が進行中で少しややこしい。

 今回の目的は内部川本流の「種ヶ滝」の調査であり、これがワンダーフォーゲル(2019/12月号)の鎌ヶ岳の記事の地図にあった。この滝についてはネットや本を調べても全く情報がない。結局、下図に示すように滝マーク前後100mくらいを歩いたが普通の河原で滝の気配はなかった。

雑誌に載っていた種ヶ滝(地理院地図に情報追加)

内部川の様子

 

 もう1つの狙いはこの付近で最も好みの滝である二段滝に久しぶりに会うことである。鈴鹿SICからもみじ谷を通ると、やはり立派なカメラを構えてモミジを狙うおじさんが多かった。駐車場の出口にある志の箱に素早く小銭を投入すると、付近の人は知らなかったようで、私につられて硬貨を入れる。本格カメラは滝用なので、コンデジで軽く撮影して上流に進む。カズラ谷の入口手前の広場に車を置き、ゲートを越えていく。約1.5km(30分程度)で、不動の滝の入口に着く。そこからはしっかりした道があり、川に下りることができる。右に進むと不動の滝、正面は宮妻谷の滝、左の本流を120m遡ると二段滝だ。いずれも難所はない。不動の滝や二段滝の水の透明度は素晴らしい。

宮妻峡の滝の位置(地理院地図に情報追加)

もみじ谷の先

駐車場所

カズラ谷登山口

ゲート

砂利ヶ谷

不動の滝下り口

不動の滝

宮妻谷の滝

二段滝の手前

二段滝