マルが10日程前から調子を崩していた。
ユンボさんはマルとはあまりコミュニケーションとらないので知らんかった。
母の話では、食欲が落ち、急に痩せてしまったとの事。野良猫だから仕方ないねなどと話し、高カロリーのエネルギーチュールを与えてみたのが先週の日曜日。
ある日、自宅の自転車置き場に見慣れぬ物体。ゴミ？？
配色が素敵.....
ニュースブレイクを捲り、中を覗いたら
マルの姿。
ご飯食べずに、鼻から血が
さち子お手製マルハウス。
もうこうなってくると猫ってダメなのユンボさん知ってる。
野良だからしょうがない。
それでもこうして、見窄らしくも小屋があり、ご飯にありつけるだけで
野良にしては上出来。
だって野良だもの。
そうだ。
野良なんだから。
だけど、病院に連れてった。
だって猫だもの。
野良だろうと飼い猫だろうと猫は猫だもの。
もうマジやめて
皆んなユンボさんの前で死にかけないで
死ぬならユンボさんの与り知れぬ所で死んでくれ。
そりゃ、可哀想な動物救いたいとは思うけどそんなんキリがない。
人生かけて、財産投じて愛護活動できるような高尚な人間じゃない。
子供の頃は、大人になったら世界中の毛玉を守るんだ
とかって言ってたけど、俺ゃードライで薄汚い大人になっちまったんだよ。
とかって言ってたけど、俺ゃードライで薄汚い大人になっちまったんだよ。何も捧げたりなどできぬよ
ユンボさんは、動物好きだけど薄情だよ。
自分を犠牲になんて出来ないよ。
己が可愛い。
己の生活を守りたい。
道楽だってしたい。
正直、尾豆の時だって飼うつもりなんてさらさらなかった。
好きだけど、写真とか動画見て可愛い可愛い言ってるだけで大満足。
一生動物なんて飼うつもりなかったんだから。
お金はかかるし、面倒はかかるし、看取らないかんし、本当に無理。
自分1人で精一杯。
親の介護も目前、それすらやっていける気がしないのに。
ハッキリ言って素手で触りたくない。
もっと言えば家に入れたくない。
って思った矢先に、それユンボさんの枕
そりゃ寝心地もいいってもんで、マルさんお目が高い
ってやめろや
ってやめろやって、もうベッドもマルのもの。
めっちゃお気に入りの暖かくて気持ちいいトロトロ毛布も君にあげるよ。
なんかね、もうええわって。
布団が汚れようが死にゃーしねぇーし、ノミに刺されようが死にゃーしねぇーし、臭かろうが死にゃーしねぇーんだわ。ฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰฅ•ω•ฅﾆｬｰ
もう、なんでもいいのよ。
命の危機はマルの方。
ユンボさんのお財布は瀕死だけど、先のことばかり悩んだってしょうがねぇ。
俺はそんな簡単に倒れたりしねぇ。
寒空の下、ひもじい思いをしながらアスファルトの上で野垂れ死にはさせたくはない。
頑張れ丸山春健（はるやす）
丸山春健（はるやす）鶴橋 ユンボ