歌:童謡・唱歌
作詞:文部省唱歌
作曲:文部省唱歌
※でんでんむしむし かたつむり
おまえのあたまは どこにある
つのだせやりだせ あたまだせ※
△でんでんむしむし かたつむり
おまえのめだまは どこにある
つのだせやりだせ めだまだせ△
(※くり返し)
(△くり返し)
まずね、文部省唱歌で "お前" 呼ばわり
角だせ、目玉だせ までは まぁ許す。
槍だせって… 槍!?
どんだけ物騒なの!?
槍出させて何すんの??
金だせの方がまだ可愛げがある。
槍って、槍って…
でんでんむし 銃刀法違反っ!!!
もうね、この槍、本当に凶悪だからね!!
でんでんむしは日本各地に生息している。
動きが遅く移動能力が無い上に、生息地が水場である為、行動範囲が限られ その地その地で種分化が起こりやすく、世界には1万種以上、日本には800種ほどの でんでんむしが生息している。
でんでんむしは 雄雌両方の生殖機能を持つ雄雌同体の生き物だ。
中には雄雌異体の種もいるが、一般的には雄雌同体が知られている。
槍があるのは雄雌同体の種である。
でんでんむしには、童謡にある通り、ツノ、目玉がある。
大きい方が目玉で、下にある小さな方がツノである。
そして、もちろん槍もある。
槍は普段は出ていない。
でんでんむしの槍は、交尾の時のみに出てくる。
雌雄同体は、自分1匹でも自家受精といって卵を産める。
しかし、有能な遺伝子と交配させた方が有益であることから、別の固体と交尾を行う。
雄雌同体は、交尾にて精子をやりとりし、お互い妊娠し卵を産む。
自家受精は、最後の手段だ。
槍は、性器ではない。
槍は槍だ。
でんでんむしの槍とは恋矢(れんし)と呼ばれる石灰質、またはキチン質で構成された槍状の突起物だ。
恋の矢なんてロマンチックな名前がついてはいるが、その実コレは末恐ろしい凶器である。
交尾をする際に、この恋の矢をブスブスと相手にブッ刺すのだ。貫通する程に何度も何度も。
交尾時間は2〜3時間。
長いと10時間に及ぶこともあるという。
矢の表面に分泌された液体に卵子の受精率をあげる効果があるそうだ。
そして、この矢で刺されたでんでんむしは、生殖能力が低下し寿命も短くなるのだ。
複数の相手と何度も交尾をするでんでんむし。
自分の子孫を残すために、槍でブッ刺し、相手が他の個体と交尾するのを阻止し、他の個体との受精率を下げ、自分の子を産んだら用無しとばかりに、終いには寿命すら縮めてしまうっていう、超利己的かつサイコなでんでんむし。
もう怖すぎでしょ!?
ヤバいでしょ!?
梅雨の風物詩で紫陽花とセットで可愛らしいイメージのでんでんむしが、もう悪魔にしか見えない
でね、それを人間の子供が要求するわけですよ!
陽気に歌いながら!
槍出せ!つって!
性交渉を目の前でやって見せろと。
あの残酷な性交渉をやれって強要してんですよ!!
でんでんむしも怖けりゃ、子供もえげつないでしょ!!
全てが非道かつ不道徳
それをね、そんなんをね、文部省がね 許しちゃってるってことがね、これまた怖いじゃないの!!