インキュベータとしての価値 | 「得手に帆を上げて」 

インキュベータとしての価値

インキュベータ。その名前はかっこよく聞こえるかもしれませんが、

事実はかなり大変です。特に未だ新しく世に定着していない職業なので。


で、僕らのビジネスモデルは月々何十万円かのキャッシュと何十万円かの

ストックオプションをもらって、ベンチャー企業を支援する、というもの。


お金の無いベンチャー企業、特に不況の現在。

彼らから月何十万のキャッシュを取るということは、

極めて重要な貢献をしなければいけない、ということ。

しかもうちは、2プロジェクト制なので、週半分の稼働時間の中で、

最大限のバリューを提供しなければいけません。

クライアントがその報酬に見合った満足感を持っていただけるか?

これは僕らの生命線です。


これにはクライアントとのフィット、企業のビジネスモデルもありますが、

業界という要素もあります。一般的にIT業界は普段から、業務を

アウトソースしている事から、外部のリソースを使う、ということに慣れてます。

当然、僕らのようなインキュベータに対しても、理解はあります。

要は第一の関門を既にクリアした状態で、あとは個人のスキルと人格次第、

という状況です。


現在のプロジェクトの内、1つは環境系のメーカー。

あまりアウトソースが普及した業界ではありません。

また経営陣、社員とも年配の方が多く、コンサルを使った事が

過去の人生でありません。こういう逆風状況です。


で、今日の納会で言われた事。

『お前には悪いけど、ウチの会社には金が無い。お前に数十万円払ってるのなら、

 もっと他の使い道があるんじゃねえか?』

補足しておくと、このクライアントは日頃、非常に可愛がってもらっている人たちです。

実際に僕の契約延長を決めてくれたのも、上記セリフを言ったIさんです。

(この辺りは、このエントリー参照→http://ameblo.jp/yt25/entry-10163566533.html

租借すると、『お前は好きだし、優秀だと思う。けど週半分で何で俺らと変わらない

給料もらっているんだ』ということだと思います。実際にショッキングなセリフですが、

あまり悪意は感じられず、むしろ本音なんだと思います。


でも、インキュベータとして、これを言われるとツライ。

自分の存在意義のみならず、職業の価値すら否定された気分です。

このことに関して、全く反する2つの考えがあります。


1つは前段から言っているように、外部コンサルを使う事に慣れていない

クライアントだと僕らがどんなに頑張っても、価値を認めてもらうのが極めて困難。

何故かと言うと『所詮パートタイマー』という認識があるので、与えられるミッションも

それなり(もっとも今はこれから新規で立ち上げる重要なビジネスのモデル構築を

与えられてますが)。


もう1つは『でも、そんな逆風下でも、価値を認めてもらうのが真のプロ』。

理想は今もこっちです。かくありたい。でも気持ちが弱くなると、どうしても

言い訳チックになります。『受け側の問題もあるんだよな』と。


でも、折角の年越し。旧年の忸怩たる思いを前向きに考え、どうやったら

『納得してもらえる価値を提供できるのか?』。この論点を考えていきたいと思ってます。


来年こそ、飛躍の年でありますように。