終戦記念日~東条英機の手記~ | 「得手に帆を上げて」 

終戦記念日~東条英機の手記~

昨日は残業で疲れきり、一日遅れで終戦記念日を振り返りたいと思います。

で、いきなり東条英機の手記にプッチンしました。

僕はこの手記を見るまでは、東条英機は彼なりに当時の時勢の中で、

必死に生きていたんだろうと思ってました(戦争責任の有無は別にして)。

ただ、この手記を見て、大変がっかりしましたし、何の罪もなく死んでいった人たちに、

言いようのない無念を感じました。


曰く、敗戦の原因は「敵の脅威におびえ簡単に手を挙ぐるに至るがごとき

国政指導者及国民の無気魂」と断じます。レベル感は全く違いますが、

倒産した会社の社長が倒産の原因を「従業員が働かないから」と言うに等しいです。


自分の愚かな決断で、戦争を始め、自分の愚かな政治運営のせいで

国民に負担を強い、あまつさえ多くの死者を出し(この中には戦闘力のない

女・子供も多く含まれてます)、最後に及んで、敗戦の責任を国民に

押し付けるこのメンタリティー。


これだけではありません。手記では自決する決意を述べる傍ら、

家族をよろしくと言い残したりしてます。勿論、家族は大事ですが、

その前に気に病むべき大勢の人たちがいるだろ、と思います。更に
連合国側の官憲が自宅へ来て逮捕するまで生きていた彼は、

拳銃自殺を図ったものの、失敗して身柄を米軍に押さえられ、

東京裁判にのぞんだ、というオマケつき。


日本の指導者がこんな小者だったとは情けない限りです。

ただ日本だって、間違った人間を指導者に選んでしまったということは、

これからもずっと忘れてはいけない事だと思います。

「指導者のレベルは、それに従う人間のレベルに比例する」

厳しい言葉ですが、これは事実だと思います。

国は違いますが、ヒトラーを選んだのは当時のドイツ国民だと言うこと。


勿論、当時の日本は軍部の独裁でした。民主選挙も凍結。

でも、その流れを許してしまった責任は60年以上たった

僕らの世代でも、しっかり認識し続けたいことです。


民主主義が「輸入」され、まがりなりにも自由選挙がある。

終戦記念日という日に、その事を強く意識しました。