職人気質と人間としての優しさ | 「得手に帆を上げて」 

職人気質と人間としての優しさ

今のクライアントは社員が5名です。

平均年齢は60歳以上。なかなかいないベンチャーですね。


で、ここの社員で工事部門を担当しているIさんを紹介します。

彼は生まれは東京の深川、今の住所は川越。

職人ここに極まれり、みたいな職人さんです。

根っからの陽気者。声大きく、顔をくしゃくしゃにして笑ってます。


職人さんらしく、完全なべらんめえ口調。

お客さんにも敬語ベースのタメ口です。

「暑いね。全く嫌になっちゃうよ~」


お世辞にも上品なタイプとは言えません。

短気です。思考パターンは100%右脳的です。

ただIさんからは人間的な優しさを強く感じます。


例えば今日コピー機が壊れ、メーカーの修理マンが

来てました。猛暑のあまりクーラーもあまり効かず、

汗かきながら作業してくれてました。


Iさんは近づきながら、「暑いね~頑張ってんナ」と

軽くコミュニケーションを交わした後、「これ飲む?」と

麦茶を入れてあげてました。


何気ない出来事ですけど、こう言う所にIさんの人柄が

出てるんですよね。表裏が無く、頑張っている人や

困っている人がいると、損得勘定なしで面倒を見てやる。


前取締役で、半分喧嘩別れしたO教授の時もそうでした。

荷物を運び出す際、「先生いいよ。俺がやっからよ」。

運び出しから荷造りまでやってあげてました。

勿論僕も狩り出されました(まあ不満ゼロですけど)。

そこでボソッと一言。「やってあげたいんだよ。色々世話になったからよ」


今のクライアントは確かに前近代的で、変えていかなきゃいけない

部分が多くあるのも事実です。でも、何かテクニック的な優しさに

流れがちな今風の職場で忘れ去られた本質的な人間としての

「優しさ」に触れられるのも事実です。

だから一生懸命サポートしたい。Iさんは66歳。

あと1~2年でしょう。でも「俺も最後で良い夢見れたよ」みたいな

雰囲気で花道を飾ってあげることが出来たら、コンサル冥利に尽きるかな。


僕がもし起業したら、ビジネス的に成長するのは当然ですが、

成長軌道の中にも、こういう本質的な優しさが同居する会社を作りたいです。